いわゆる作業所って言うのは、障害者施設ってこと。ネットの中で読める、キラキラした自己啓発系の記事ばかりを見ると、実際違うってことも伝えたくて。
β版の作業所でさえ、競争意識を当事者に植え付けたりしているよ。もちろんそういう所は少数派かもしれないし、施設によるだろうけども。
健常者に近付くことを良しとするっていうのは、そもそも役所のスタンスでもある。もちろんそういう街ばかりある訳ではないだろうけど、ここは地方。
じゃあ引っ越せばってなるだろうけど、お金持ちの障害者でも、スポンサーがいるアスリート障害者でもないよ。
ホームレスさえも存在しづらい中でどうやって引っ越すかって。グループホームさえも厳しい選別があるんだよ。キャンセル待ちなんて所もある。
たぶん今後、どんどん生きづらさは増して、対立構造も強くなって、「こんな辛い時代の中での成功」みたいなのがもっと評価される時代になると思う。
でもこういう苦労話を手に入れるのはとんでもない赤字のギャンブルってことだよ。
恐らく今よりも肩身の狭い思いをする当事者が増えるのは間違いない。バリアフリーになればなるほど、そういうシステムは望んでいる反面、そうなればなるほど。以前がいいとは思わないけど、今後もヤバいとは思う。
肩身が狭くなっていく中で、居場所どころか、生き方も死に方も分からなくなっていくと思う。
表向きのネット検索では、作業所に行った当事者の成功体験しか分からない。相談員や施設の成功例のインタビューや、施設の理念などしか分からない。
当事者が思うこと、作業所で何を訓練され教えられて来たか。社会復帰は善で、そのための訓練で、そういう話はあまりにも当然、素通りするのは別におかしくないと思うけど。