(明治29年)に竣工し、岩崎家の迎賓館として用いられた西洋館である。木造2階建、屋根はスレート葺き、外壁は下見板張りとする。お雇い外国人として来日し、独立後は三菱・岩崎家の仕事を数多く手がけたジョサイア・コンドル の設計である。
北面を正面とし、正面玄関部分は平面四角形の塔屋となっている。反対側の南面は1階、2階とも列柱のある大きなベランダを設ける。晩年の作品に比べると装飾性が強く、内外装とも全体のスタイルや装飾は英国17世紀のジャコビアン様式を基調としつつ、南面のベランダにはコンドルが得意としたコロニアル様式がよく表れている。一方、客室の天井装飾、床のタイル、暖炉などの細部にはイスラム風のデザインを施すなど様々な様式を織り交ぜている。岩崎久弥の留学先であったペンシルベニアのカントリー・ハウス のイメージも取り込まれている。なお、東側のサンルームは後年(1910年頃)の増築である。内部は階段ホールを中心に、1階には岩崎久弥が用いた書斎、客室、大食堂などがあり、2階には内向きの客室や集会室などがある。2階の2部屋に2種類の金唐革紙 (手製の高級壁紙)が使用されており、現在は復元品がはられている。


洋館スタイル-旧岩崎邸

コンドルは、来日の間、辰野金吾などの日本の建築家のパイオニアを育てた日本建築界の父と言っても良い存在であり、日本人の心に洋館造りの道を切り開いた恩人であります。
 17世紀イギリスのジャコビアン様式は文明開化の波に乗って、19世紀日本文化の影響も受けたアールヌーボ ーへと繋がっていきます。

 私達は、このような受け継がれた伝統デザインをひとつひとつの作品に取り入れ、100年後・200年後の世代の人々へ届けたいと考えております。
 どうぞ、私どもの作品造りにご興味を頂きましたら、下記ホームページアドレスより私達にご連絡下さい。一件・一件真剣に取り組見させていただきます。