寸劇:恋と信じたその言葉は、すべて“計算”だった



登場人物

・森下優子(37歳・独身・看護師)

・マッチングアプリで出会った“誠実そうな彼”

・警察相談員


マッチングアプリで出会った彼は、話し上手で、優しくて、まるで“運命の人”のようだった。

会ったことはない。でも、毎晩電話をくれて、将来の話までしてくれて、信じた。


ある日、彼がこう言った。


「事業資金に困ってる。銀行は貸してくれない。でも君だけは信じてる」


最初は5万円。次に20万円。気づけば、優子の口座からは230万円が消えていた。

そしてある日、連絡がぷつりと途絶えた。


残されたのは、空になった口座と、嘘だった言葉の記憶だけだった。





恋を“武器”にした詐欺の構造



・マッチングアプリやSNSで出会い、数日〜数週間かけて心理的な絆を築く

・孤独・不安・承認欲求を読み取り、「自分を必要としてくれる人」像を演じる

・心が満ちた頃、「信じてほしい」と金銭を求めてくる

・金を得たら、音信不通 or さらに金を引き出すためのストーリーを続ける

・相手の画像や職業も、すべて“偽装”。別人であることも多い





心理操作のカラクリ



・人間は「感情が先に動くと、論理が後追いで正当化する」

・毎日の連絡、優しい言葉は、“投資”であり“伏線”

・「私だけが彼を救える」というヒロイン意識を植え付けていく

・詐欺師は感情の専門家。泣き声・弱音・甘え・未来の約束すべてが計算された演出





守るために、冷酷なくらい現実的であれ



・どんなに優しくても、「会っていない相手に金を送る」はルール違反と覚えておく

・恋愛の相談をできる第三者(友人・家族)を一人は持っておく

・証拠(チャット・送金履歴)は必ず保存し、感情が揺れてもデータで冷静に分析

・“会う約束を避ける”“電話番号がない”“急に資金援助を求めてくる”は典型的な赤信号

・「自分だけは大丈夫」と思っている人ほど、一番危ない





騙されてしまったら



・自分を責めないで。「恋愛詐欺」はプロの技術と戦略の結晶

・警察署の生活安全課、またはサイバー犯罪課へ相談を

・消費生活センター(188)に相談し、似た被害の傾向がないか照会

・詐欺で失った金は戻らない可能性が高いが、次の被害者を出さないために行動を

・信頼できる弁護士や支援団体に、孤立せず相談する勇気を持とう




あなたの声を聞かせてください。


「恋人を名乗る人から、お金を求められたことがある」

「怪しいと思ったけど、寂しさに負けそうだった」

「身近な人が恋愛詐欺に遭ったことがある」

体験談・警告・アドバイス、ぜひコメント欄で共有してください。