天才経営者が考える人事評価とは? | 社員の『やる気スイッチ』を”ON”にする方法

社員の『やる気スイッチ』を”ON”にする方法

‐ ちょっとした工夫で『ダメ社員』⇒『自律型社員』に変わる ‐
     問題社員の扱いに困った社長がみるブログ

皆さん、おはようございます。
今日は、私が以前から尊敬している経営者の一人である「安田佳生」さんのメールマガジンをご紹介したいと思います。
(安田さんにも了承を得ているので、そのまま記載させていただきます)

安田さんをご存じの方は多いかと思いますが、あのワイキューブの創設者で、現在は境目研究家というとてもユニークなご職業をされています。


是非安田さんの独特な感性(文章)をお楽しみください。


=====以下、安田さんのメルマガ======

【安田佳生コラム「第三者による評価」

私はあまり好きではありませんでしたが、
社内の規律が権力によって保たれているということは事実です。

その権力とは人事権です。
賞与の査定や昇進、昇級、移動などを決める権利。
これを持っているが故に部下は上司に逆らえない。
社員は社長に逆らえない。だからといって
もちろん、理不尽な要求をするのは良くないことです。
でもそういう良からぬ上司はどこにでもいて、
事ある毎に問題を起こします。

では上司から人事権を取り上げたらどうなるのか。
本当はこのような権限など超えた信頼関係で
上司と部下は結びついているべきではないのか。
そう思うのですが、実際は
人事権を失った上司の言うことを部下は聞きません。
人間なのだから仕方のないことなのです。
でも部下が上司の命令を聞かない組織は、
もはや組織としては機能しません。
だから上司には人事権を与えざるを得ないのです。


上司の意見が部下の査定に影響する。
これは避けがたいことなのでしょう。
しかし、上司の評価を鵜呑みにするのはよくありません。
上司の中には先ほど言ったような
理不尽な人や、部下のことを見ていない人、
評価の基準がバラバラの人などがいるからです。

さらに、直の上司に全ての評価を任せてしまうと、
部下はやる気をなくしたり
不満を持って会社を辞めてしまったりします。
それは評価そのものが間違っているという場合もありますが、
そのほとんどは評価に対する納得度が低いことが原因です。
なぜ納得度が低いか。
ひとつにはその上司に対する信頼が低いから。
この場合は上司が努力するしかないです。

そしてもうひとつは上司だからです。
上司だからという理由で上司の評価を受け入れられない。
これは親子の関係とよく似ています。
正論なんだけれども納得いかない。
受け入れられない。受け入れたくない。
それは関係が近過ぎるからなのです。
でもこればかりは上司にも努力しようがありません。
だからこそ完璧な評価制度を作ることは難しいのです。


今、社長でなくなってみて、
ひとつのアイデアを思いつきました。
それは第三者による評価システムです。
たとえば社外の人間にアウトソーシングするとか、
あるいは社内でも直の上司ではない人に評価をさせるのです。

評価をする人は
評価のプロとして技術を持っていなくてはなりません。
その人が上司や本人の話をじっくりと聞き、
客観的に成果と実力を評価するのです。
評価には『正しい評価』も必要ですが、
『納得のいく評価』も必要です。
評価されることによって自分の弱点と目標が明確になる。
強みも明確になる。
会社の期待とやりがいも感じる。そのような評価は
直の上司にはなかなか出来るものではありません。
近すぎることによってお互いに感情が入り交じって来るからです。

では評価を第三者に委ねることによって
部下は上司の言うことを聞かなくはならないのか。
私はならないと思います。
そのことを含めて評価の基準を作ればいいのです。
言うべきことはしっかりと上司にも言う。
そのかわり、決定された方針には全力で従う。

評価を組織と切り離すことは難しいと感じるかもしれません。
でもそれこそが究極の答えなのではないか。
コロンブスの卵なのではないかと考えてしまうのです。



-------------------------------------------------------

“ヒト”のことで困ったら、いつでもご相談ください。
無料相談お待ちしております。


『10年後も潰れない強い組織作りの専門家』
コンサルタントエム 光永社会保険労務士事務所


福岡市早良区城西1-5-25 RK西新1007


電話番号 092-822-7518
(人事・労務・組織作りでお悩みのある方はご連絡下さい)


【mail】info@consultantm.com

【HP】http://www.consultantm.com/


























【関連キーワード】
ワイキューブ 境目研究家 安田佳生 人事評価