病院に行って 検査を受ける。検査データに 

  1. 何も印が無い

  2. Hの印がある

  3. Lの印がある

  4. 偶には HH とか LL とかの印も見る。

医師は 『正常値より少し高いな』 とか 『低いけど 大丈夫』 とか 経験で その数字を判断する。

我々患者は 安心したり 心配したりする。

  • 家に帰って 数字を再度見ると 数字の横に 『上限値 下限値』とか 『基準範囲』とか書いてある。 基準範囲以内なら 安心だなと思う

  • いつも 検査を受けていると 今回は とんでもない数字だったら (急に上がったり 下がったりしたら) ビックリする。 次回の検査まで 凄く不安。 医師は何も言わなかったけど 大丈夫? どうしよう?となる

  • 医師に その事を言うと 目の前のPCをクリックして その結果の 過去からのグラフを出してきて 『チョット 数字が動いていますが 次回の結果を見てみましょう』と言う話になる。

 

こんな経験は よくする。これらの話を チャンと理解できていますか?

患者サイドとしても少し基礎を勉強したいと思う。 

 

少し 調べたのと 私の昔の記憶を 一緒にして整理の意味で ブログに書いた。(過去にも一度書いた記憶があるが)

あくまでも 私の 知識の整理のためで 読んだ方は 独自に 調べられて 教えて頂けることがあれば コメント頂ければ 幸いです。 

尚 図を書くのが面倒なので ウイキペディアの 精度について使っている図を拝借している。

 

 

 

 

さてさて 弓を的に当てようとする人2人がいる。

 

中心が赤い 3重の的に対して 2人が弓を弾いた結果である。

 

  • 左の人は バラついているけれど 平均すれば 中心に近い
  • 右の人は 纏まっているけれど 中心から少し 遠い。

臨床検査の結果も これと同じである。 検査結果が 本当の値(中心)から ずれている。 全てが100% 中心に当たることはない。

過去の経験からですが 自分の検査を 同日に 4回しても 同じ結果が出ない。 その場合 上の的でたとえると 右か左か はっきりわからない。数字がバラツイテいるのです。

 

さて このバラツキを 2つの言葉で 表される。 精度 と 正確度 という言葉である。

  • 精度とは 真の値とは 関係なく 結果が どれくらい バラつくのかという事
  • 正確度とは 4つの平均が 的の正しい場所から 離れているのか という事

 

  • つまり 左の人の結果は 精度は悪いけど 正確度はいい
  • 右の人は 精度はいいけど 正確度が悪い。

この2つがある事を まず理解してください。 精度と正確度という言葉である。

 

 

 尚

これを グラフ化したのが 下のものである。

 

 

 

有効数字について

次に 私の 尿素窒素の数字を見てみよう。

結果は 20.2㎎/dl と書かれている。 その基準値は 8-20㎎/dl と書かれている。

良く見ると 結果は 3桁の数字で 基準値は2桁の数字である。

  • 20.2となるためには 四捨五入 すると (20.15 から 20.24) までが 20.2 となる。つまり 4桁目は 信用できないけれど 3桁は信用できますよ。 という事である。

  • 基準値の最大値20は どうでしょうか? 19.5 から 20.4 まで信用できますよ ということである。 つまり 2桁まで信用できますよ。 ということである。

 

  • さて 私の 尿素窒素は 無印でしょうか? それとも H でしょうか?

    20.2は 最大値20より上だから Hでしょうか?

  • 私の数字は (20.15-20.24 の間の値) 基準値は (19.5-20.4の間) ですよね。

  • 20.2は 20より上だから H であるとするのいは 間違いです。基準値の20の 最大値の範囲の最大値は 20ではなく 20.4までなのです。

  • 度々 検査の数字が 基準値の最大値と同じ場合があります。 厳密にいうと それは 無印の場合 とHが付く場合があります。 

  • これは 信用できる数字の桁は有効数字の問題で 精度の問題なのです。 HとかLとかは 絶対値がどれ位 真の値と離れているかを示す 正確度の話なのです。

  • つまり 精度が 診断の正確度に影響を与えているのです。ですから 基準値ギリギリの人は 精度を考えず範囲内とか 範囲外とか 言ってはいけないのです。

  • まあ ギリギリセーフ と言う場合がありますが この数字自体は 大した問題ではない。 結構な セーフである場合があると思われます。 何故? ことは 次のブログで説明します。

 

 

相対誤差

上で述べたように バラツキを示す精度は誤差の絶対的な大きさ (上の基準値の話だと19.5-20.4の間の 0.9の差) だけでなく、測定量の大きさ自身にも関係するため(20と言う値が 19.5から 20.4と言う値になる)、相対誤差という考え方がしばしば用いられる。

相対誤差 = 誤差 / 真値(あるいは最確値)

たとえば同じ測定を複数回だけ行い、そのときの標準偏差を誤差、平均値を最確値としたときの相対誤差を相対標準偏差(RSD)という。

RSD = 標準偏差 / 平均値 となります。

平均値で 割ることにより バラツキの大きさが 全体に占める範囲が分かります。つまり % 表示です。

これを 統計処理して 真の値からの ずれを計算し RSDが どの程度で その結果をHとか L とか 表示するのです。 1シグマ 2シグマ 3シグマ という範囲を使います。(明日説明します)

 

 

 

臨床検査における 正確度とは 

下の図で 

正確度は 全体に対する 真陽性+真陰性 ということです。つまり 絶対正しい割合です。

(間違った判断を 除いた割合の事です)

 

 

条件 (例えば疾病)
一般的標準による判定

 

検査
結果

陽性

真陽性

偽陽性

→ 陽性予測値

陰性

偽陰性

真陰性

→ 陰性予測値

 


感度


特異度

正確度

 

 

(注意)

「疑陽性」と「偽陽性」。どちらも発音すると同じ「ぎようせい」なのですが意味は全く違います。

「疑」は疑い、「偽」は偽り。

すなわち、疑陽性は「陽性の疑いがある」(真実は陰性か陽性かには言及していない)、偽陽性は「偽り、間違い、あやまちでの陽性」(真実は陰性であるにも関わらず陽性結果となること)という意味です。

 


感度(sensitivity)
上の図を ガンがある患者を例に取ると ある検査が、がんのある者を「陽性」と正しく判定する割合。上表の中 真陽性/(真陽性+偽陰性)の値である。判断の内の正しい%である。 感度が高いことは、検査法の見落としが少ないことを意味する。 検査の正確性を感度と表現します。


特異度(specificity)
 ある検査が、がんのない者を「陰性」と正しく判定する場合。下表の中、真陰性/(真陰性+偽陽性)の値である。特異度が高いことは、偽陽性が少ないことを意味し、有病率が低い疾患であるがんを対象とした検診の場合では、最も重要な指標である。ガンがない人を 正しく ガンでないと 判断する率のことです


偽陰性(false negative:FN)
 がんがあるにもかかわらず、検査で「陰性」と判定されるもの。見逃し例(interval case)ともいう。偽陰性率は、(1-感度)として計算される。
偽陽性(false positive:FP)
 がんがないにもかかわらず、検査で「陽性」と判定されるもの。偽陽性率は、(1-特異度)として計算される。

 

今日は ここまです。 次のブログで 続きを