これは、従来にないビジネスのアイデアや戦略や戦術を発想するときの重要な法則である。通常、人は、あるビジネスのアイデアを求められたとき、まずは、その業界情報や関連する専門家の意見をいろいろな方法で調べてから、自分の頭で新しいアイデアを考えよう(飛ぶ)とする。
しかし、これは、自己の能力を過信でしている行動である。

実は、人は頭をなるべく使わないように節約して省エネで動こうとする。認知心理学でいうスリップ現象がそれを示している。たとえば、歯磨きのときに、間違って、ひげそりクリームを手にとってしまうといった現象だ。これは歯を磨くとき人はその手順をそのとき考えているのではなく、すでに頭に入れてあるパターンにそって行動するのだ。それなので、すこし、似たような行動が重なると他のスキーム(パターン)に入り込んで(スリップして)しまうのである。人はなるべく考えたくないのである。

調べてから、自分で考える(飛ぶ)ということはどういうことかと言うと、「世界の権威者、知識者が過去に蓄積し、実験してきた論理や実績」を「自分しか支持しない仮説で、破壊し、否定し、修正していこうという行為」なのです。それはあまりにも人にとって重荷すぎるため、結果として、何も新しい発想が出てこないのが多く見られる現象なのだ。

調べる前に、素人視点で、第三者の自由な状態で、好き勝手に、制約なく、かつ大胆に、まず、自分がイメージできる理想をいくつも描いてみて(飛んで)みることが意外にも重要である。そして、それをアイデアレベルではなく、一つの論理が通った戦略にまで筋を通しておく必要がある。単なる思いつきのアイデハはあまり役に立たない。

そこに組み上がった、理想のモデルは、確かに素人の発想でしかなく、現実的な慣習や採算を無視し、甘く、稚拙なものであるはずである。
しかしながら、それは、もし、現実の制約がなければ、それは人々が、すくなくともあなたが望むことでもある可能性があるのです。現実にはいろいろな事情で実現できていないかも知れないけれど、本来のもっとも、顧客満足が高い、効率もよく、収益姓もよい、理想像である可能性もある。

そして、この自分で支持する仮説を立てて(飛んで)から、初めて、いろいろ調べてよいのである。
その過程で、過去の権威者、知識者が、あなたの素人の仮説を崩壊し、破壊しようとするだろう。

しかし、あなたは、なんとか、自分の理想の仮説が崩されまいと、抜け道や新たな視点を捜そうとする。 なぜなら、自分の考えの論理体系を崩すのは人にとって、大きなストレスだからである。
結果として、あなたの理想が崩壊してしまっても構わない。

そこから、あなたは、新たな戦略やアイデアを考えはじめれば良い。

そのとき、調べてから考えたのとは違う、斬新な発想がすでに頭の中に残っている。

重要なこと。「調べる前に飛ぶのは、チャンスは1回しかないということ」 。
一度でも調べてしまうと、もう、0からは飛べないのである。

我々のコンサルティングがなぜ、これまで、大成功するビジネスを考えられたのか、その根本の一つには我々が、そのビジネスを知りすぎていないということがある。

みなさんも騙されたと思って、たった1回のチャンスを生かすべきである。
単に、順番を入れ替えるだけで、失うものはすこしばかりの空想の時間である。

ただし、すべての課題がこの方法がベストではない。すでに答えがどこかに存在する場合は、そこから引き出した方が早いに決まっている。


EveryMonday事業戦略コンサルタント無料相談会 by 戦略コンサルタント