最近、一期がいつも警戒状態にいるようだと、鶴丸が思っている。一緒に日光を浴びる時もよく上半身を起こして耳をピンと立ててあちこちを見ている。
三回名前を呼んだが返事がない。そして、鶴丸がようやく口に出した「そいつらを消させてもらおうか?」
「そんなのは大したことではありませんから、鶴丸殿、彼らはここに近づかないのだ。」と一期が頭を振って言った。
「しかしこんなでかいクマがこの辺で現れて実にびっくりしたのよ。」鶴丸は樹林に隠したクマがうさぎの巣穴を窺っているのにとうに気づいた。この付近にクマがあるのを聞いたことがないが、そしてどうやら一匹だけではないようだ。一期がこんなに緊張するのもこれが初めてなのだ。「本当に私の助けはいりませんか?博多と薬研もいる。一期が手に負えないなら光坊も呼んでくるよ。」
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