「国王はただいまお休み中でございます。」
幸いだが、父上は忙しく文書を読んだり直したりしているのではなく、公園の中を散歩している。
――じゃあ、花園へ行こうか。
とても静かだ。涼しい風が吹いて周りの葉っぱがさやさやと音を立てた。青草と花の匂いが混ざって鼻を囲んでいる。
ある角で彼を見かけた。金色の髪がこの草木の中でとりわけ目立つ。彼に付いていこうと思うので、スピードを速めにした。ちょっとだけ迷ったあと、口に出した。
「父上。」
「今日は何かの用ある、アインス?」
彼が疑惑に私を見ている。どうしてここに来たのをわからないか?――忙しくて父の日を忘れた。
――注意しないと、永遠に思い出せないかもしれない。
「......父の日、おめでとうございます。」
彼の注意を引いて一時黙ると口を開いた。私の言ったことを聞いたら、悟ったかのように驚き喜んで笑った。
だけどプレゼントなんてちょっと苦手だからなにも持ってこなかった。素手でここに来るのを見たら父上ががっかりだろうかと思ったら、私の判断ミスだった――彼がとても嬉しかった。たぶんそういうのに慣れたからだろう。なぜなら、私は一度も用意していないからだ。
――だが、心からの祝福を捧げる。
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