27年前の今日、僕は病院のベッドに居た。 5日前に大腸癌の手術をし、まだ身体中にたくさんのチューブをつけていた。 点滴の棒がガタガタと揺れているのをベッドの上から眺めていることしかできなかった。
高台にある病室から大阪湾を挟んで、明石海峡大橋が見える。 夕方になって神戸の空が真っ赤に染まっていくのが見えた。 自分の家族や家は無事だったけど、大きなショックを受けた。
神戸の街は復興したけど、残された人の悲しみは今も続いている。 大地震はいつ起こるかわからない。 地震列島の上に住んでる僕らにできることは、地震を伝え続けること、備えること、そして未来を憂えるのではなく、今この瞬間を精一杯生きることだけだ。