母は犬鳴山温泉が大のお気に入りだ。  我が家から車で30分かからない距離。  自然豊かな渓谷沿いにある古い温泉だ。  

15時に到着。  宿は毎回同じ部屋を用意してくれる。 



部屋には専用の露天風呂が付いていて、24時間入れる。  虫が入ってこないよう網戸がしてある。  すぐ下は川が流れていて、周りの樹々から爽やかな風が入ってくる。



母が風呂に入っているのを部屋の中から眺める。   母はお陽さんに煌めく樹々を眺めながらゆっくり湯に浸かっている。


母が湯から上がったら、バスタオルをかけ背中をふく。  着替え終わったのを見届けてから、階下の大浴場へ行く。  ここはいつものことながらガラ空き。  僕一人だった。  




母とビールで乾杯した。  母はコップに1センチでいいと言う。  



伊勢エビがメインの造り。




和牛ヘレステーキ。




鱧の押し寿司。



蛍は少ないらしいが、カジカが綺麗な声で鳴くと言う。  耳をすませたけどわからなかった。
ルルルルルーと鳴くらしい。


今日も母といっぱい話をした。  女学校時代のこと、教え子のこと、父の思い出、僕らが小さかったときのこと、戦争中、苦労したこと等々。  何度か聞いた話もある。  けどいつのまにかまた聞いている。


静かな温泉宿に乾杯!