うあの日、米軍は硫黄島、沖縄を拠点に定め大規模な空襲を行った。硫黄島は日本軍守備隊の粘りも玉砕

これにより米軍は太平洋地区にあった全軍の戦力を沖縄攻略に向けて結集。慶良間列島に上陸した米軍は、1.500隻近い艦船と述べ54万人の兵員をもって沖縄本島に上陸を開始、ここから3~5ヶ月にわたる沖縄戦が開戦した


既に硫黄島を占領される以前に、日本軍は敗戦も色濃く硫黄島の日本軍守備隊には十分な武器の供給もない中、栗林中将は、摺鉢山を拠点に地下壕を掘るなどしていたが、米軍の火炎放射器により、日本兵は火達磨に

硫黄島を占領され、一気に畳み掛ける米軍に対して、日本軍は既に諸刃の剣状態だった

白波たつのは全てべ米軍艦隊及び上陸船、左側の山が摺鉢山、この摺鉢山に向けて空爆、艦砲射撃を連日攻撃を繰り返していた米軍...この中で日本軍は僅かな武器で戦っていたのだから、如何に栗林中将の戦略が緻密に計画されていたか

しかし硫黄島攻略により、米軍はますます攻撃の手を緩めない状況となった中、日本への本土決戦に有利になり、B29爆撃機の航続距離が片道2800㌔と言われ、日本本土全域の爆撃が可能になった
もし、硫黄島を防衛出来ていたら何が起こらなかったか?
まずは簡単に
①日本本土上陸はできない
②広島、長崎の原爆投下を回避していたかも知れない
③日本各地の空襲を極力減らせたかも知れない

無情にも硫黄島は、日本にとっては重要拠点であり、日本本土上陸阻止の最後の砦だったと言える。しかし満足な物資もなく、尽き果てた武器、援軍なく、如何にも「硫黄島は捨てる」ような感覚を覚える
それでも栗林中将は、身が滅びても、少しでも硫黄島で食い止めれれば被害は少なく済むと考えていたのだろうと思う。しかし、残念ながら栗林中将が思うような結果とはならず...沖縄戦、原爆投下の末路を辿る

硫黄島攻略で米軍は一気に勢いを戻し、沖縄上陸へ
艦砲射撃の手を緩めない攻撃に、沖縄上陸を簡単に成功する。日本国民なら沖縄戦を知らない者はいないはず、「日本唯一の本土決戦」が沖縄であり、民間人の犠牲者も多数出てしまった。女子供だろうが降伏しない者には容赦ない米軍、また当時は米軍捕虜になれば何をされるか分からない思想も相まって、ガマ(防空壕的な空洞)で自決してしまう民間人も多数出てしまった...

艦砲射撃、空爆などにより、沖縄県には沢山の不発弾が毎年…いや毎月自衛隊により処理されている
その都度、新聞などで避難指示が出されている。戦後79年の今年、未だに爪痕を残す戦争の恐怖
暦は進んでも、戦争行方不明者は1万人以上とされている。生きてるかもしれないし、戦死してるかもしれない、けど戦死者の遺骨は、まだまだ発見され続けている。その側には遺品もある場合もある...家族のもとに霊を返してあげたいと、戦死者遺骨を探す人を、日本政府は多大な支援援助を使うべき

2024年、豊かになり平和になり暮らすことに不便が無くなり、僅か79年前には多くの日本国民は食べることさえままならない状況で、更に多くの若者や家族が犠牲となったのだ、その歴史を日本人は忘れてはならない
たった一枚の赤紙(召集令状)により、戦地に向かわなければならない。拒否すれば非国民に扱われ、精神疾患のフリをして召集を逃れようとする者も居ただろう
当時なら「死の恐怖」を逃れるなら藁にもすがる思いの皮肉な行動も、気持ちは分かる

どこに行かされるのか分からない戦争
どこで命が尽きるか分からない戦争

日本各地には、まだまだ戦争の爪痕は残されている
その場所には必ず誰かが存在した場所、もしくは犠牲になった場所かも知れない

終戦...日本は荒廃していた
敗戦国は、どんなに正しい主張をしても通らない
GHQが日本に来て、孤児を街から強制排除命令したのは米軍、日本人女性は米軍兵と結婚したのは45.000人に及ぶ、生きる為には手段を選ばない、例え敵国だろうと
中には体を売るパンパンなど呼ばれた女性たちもいた

子供たちは「ギブミーチョコレート」と米兵に発し、チョコレートなどをもらっていたりもした
生きる為に...親を亡くした子供たちは本当にの苦しみは終戦から始まったのかも知れない
そんな辛く悲しく、歯を食いしばって生きた当時の日本国民は、未来より明日を生きることに必死だったはず

私も祖父は戦死、場所は沖縄それしか情報はない
祖母は、子供たちを食わせるために昼夜問わずに働き、長男が漁師になるまで働いたせいで腰は丸くなっていた。祖母は戦争の話は一切しなかったけど、艦砲射撃は本当に怖かったとだけ話を聞いたことがある
あの時は「お父さんの所にみんなで行けるね」と、死を覚悟していたようだが、長男の言葉で我に戻ったようです。「俺が母ちゃんを死なせない」って...

家族は時に支え、時に大きく生死を分ける
でもね、当時は愛する人を戦死で亡くしたら心もおかしくなると思います。見送りたくないのに「お国のために頑張って」と見送らなきゃならない意思に反する言葉なんですから...

それでも、今なお戦争は世界各国で行われている
太平洋戦争を知らない訳じゃないはずなんだ
戦争の恐ろしさを知らない訳じゃないんだ
しかし、戦争が続くのは、平和を求めるのでは無い
その争いには、なにかの恐怖から逃れるための
国のアピールだろう...俺たちの国は最強の軍事力を保有しているとね…

戦争が醜い...