2012年1月、姉妹孤立死
真冬の北海道、日中気温が最高でも2℃くらい、朝晩になると氷点下まで冷え込む中、北海道札幌市で姉妹が孤立死した。
料金滞納で電気、ガスは止められ、冷蔵庫の中は空っぽだったそうだ。姉妹の両親は既に他界しており、頼る親族もいなかったようです。姉は失業し、生活保護申請を受けるために区役所窓口を訪れたが、最終的に生活保護申請もできないまま、先に姉が病死し、知的障害の妹は凍死したとされ、発見時は妹は痩せ細り、胃の中は空だったと報道されていた。
区役所の不手際が招いた痛ましい結末
「生活保護申請の意思を示さなかった」「懸命に就職活動をするように」と伝えた区役所の対応。ここで疑問点が浮かび上がる、まずは生活保護を受給したい為、窓口に申請に行ったのは3回。既に、この時点で生活保護申請をしたいと意思表示をしている。
次に、現在失業中で生活困窮しているのは、食べるものや生活に支障が生じている。区役所側は2度目の窓口訪問で、パンや缶詰を手渡したとされ、このパン、缶詰は、生活保護受給者が財布などを落として困っている者に対して支給している。
パン、缶詰を渡した時点で、生活は逼迫している状況で、生活保護を至急申請する必要があった内容である。
姉妹が亡くなった後に、通帳残高は3円と、これでは生きては行けない状況だったとされる。妹の障害年金があったそうだが、滞納していた家賃を払うと姉妹は完全に孤立した。
区役所側は対応は間違ってなかったと
「あくまでも申請するかを決めるのは本人で、結果的にこうなった。対応としては間違ってない。」と答えた区役所側。
まずは行政は全てが縦社会、必要とされる生活保護申請は国民に権利が発生するのだが、「申請するかを決めるのは本人」と発言に、私は憤りを感じた。3度も窓口に生活保護申請を受けたいから訪れているのに、区役所側は「生活保護申請を勧めなかった」のは、怠慢な対応と私は認識。後に全国の弁護士が結成し、調査に乗り出したが、区役所側は「担当者の記憶が残っていない」と繰り返すだけだったようです。
北九州でも同じような事が起きていた
公共料金の滞納で、所持金が尽きたという点は、札幌市の姉妹と同じで、舞鶴市一家餓死が発生していた。
個人的感想
生活保護を申請する権利は国民にある。もちろん行政側も、様々な生活保護を受給対象者かを審査する。無闇矢鱈に支給する訳にも行きませんから、この審査は問題ありません。
しかし、人間の命の危機は、一刻も早く対応しなければ、その方は数日で息絶える危機的状況になり、最悪、死に至る。
今回の北海道札幌市の姉妹のケースは、北海道の冬に起きている。暖房がない生活も、また命を落とす可能性が高い。
両親や身寄り、友人などが居たら「お金を借りたり」工夫できていたかも知れないが、本来姉妹は滝川から札幌に転居し、更に周りから孤立した形になっていたのでしょう。会社は倒産し、姉は失業、妹は知的障害、もし妹さんの障害年金が支払われていても、滞納した家賃や公共料金で蓄えを失う。人が生きるためには食べることと水が必要。残念だが、姉妹は亡くなってしまったが
人命優先の行政対応でなければ
生活困窮者は、死ぬ
これで生活保護申請が不可能ならば、この責任は日本政府の問題だ。裏金などで肥やし、身の保身ばかり考える政治家などクソだ。選挙の時だけ「清き一票」など、都合の良いことにはお願いして、生活困窮者の生活保護申請はお願いされないのは、マジで日本国家は終わっている。
もし窓口で、姉妹に対して2000円でも3000円でも渡して、生活保護申請が受けれたら差し引き支給すればいいのだ。申請がダメだったら、500円分割で払える範囲で返せるシステムがあれば...いや、あるんだよ!妹さんの障害で一時金があるんだよ
生活福祉資金貸付制度ってのが、妹さんの障害が該当しているんだよ。姉の失業も該当しており
総合支援資金、生活困窮者自立支援資金制度があるんだ。それを区役所の生活保護窓口が紹介しなかったのは、最大の汚点。