札幌ドームの今後は?

日本ハムが、札幌ドームから撤退し北広島市に新球場エスコンフィールド北海道を開設させ昨年は大成功を収めた。開設初年度もあって、物珍しさもあり来場者数は徐々に伸びていき、現在の課題はJR北広島駅からのシャトルバス運行や徒歩に関する問題点だけだと思われる。

エスコンフィールド北海道直結の新駅完成は5年後と見込まれており、まだ先になりそうだが、新駅によりエスコンフィールド北海道には徒歩5分くらいと推定されている。
昨年開設により、もうひとつの課題があるとすれば、駐車場が少ない。北海道は広範囲から車を利用した移動が多いために、やはり駐車場の拡張、確保は必要。
このように、専用スタジアムは収益は全て球団側に入り、またスタジアム周辺には様々なテナント、マンション、学校なども増やしている。まさに「Fビレッジ構想」に成功している。

一方で札幌ドームは市の管理により、日本ハムがホーム球場として使用していた時は、利用料の他に、様々なことで摂取されてきた。グッズ売り上げの半分が札幌市に入り、また日本ハムが使用していた器具撤去費用なども負担し、年間で約26億円が札幌市へ。
行き過ぎた札幌市の摂取で、利用料金の値下げ交渉も球団はしたが最終的に決裂し、日本ハムは自社の新球場建設に踏み切った。

北海道コンサドーレ札幌もホームスタジアムとして利用、事務所も宮の沢から再び札幌ドームに戻したが、今の札幌ドームを支えてるのは北海道コンサドーレ札幌がメイン。イベント会場、コンサート会場などマルチで試行錯誤していたが、コンサート会場として昨年はあまり使われていない。問題は音響のようだ。更に傾斜が強い座席もあり、歌手のドームツアーでない限り、違う場所を会場として使うようになっている。

今年はネーミングライツを再び募集した札幌ドーム、売却価格は年間2億5000万円で契約期間は2~4年。しかし未だにその話題に関して報じられていないのは、手を挙げる企業などがないということ。競争、競合もしない理由に、札幌ドームの価値が乏しい。
今では逆にエスコンフィールド北海道の価値が高いだけに、広告塔投資ならエスコンフィールドのフェンスなどに広告費用を捻出した方が得策と言える。現に日本ハムが札幌ドーム撤退してからは、札幌ドームの広告看板は一気に消滅しているのが答え。
札幌ドームに対する利用だけではなく、価値まで下げた札幌市の責任は重大であり、今後は多目的競技などもあっても、札幌ドームを維持するには相当なハードルは高いと予想。
今年の日本ハムのオープン戦を2試合開催するようだが、それはエスコンフィールドの芝の維持と管理。まさに日本ハムの温情開催なのだ。いずれ、札幌ドームは大きな決断をしなければならない時が来る、その時は札幌市の現市長は終わる。


札幌ドーム解体案浮上

現行のままでは、札幌ドームは維持費で税金投入しかねない、札幌市民、道民でも噂にある「札幌ドーム解体」

維持費を税金投入するなら、一層のこと解体した方が良いと考えるのが一般的な解決策。今、札幌ドーム周辺は、日本ハムが撤退してから店の閉店などが相次いでいる。また、駐車場も利用者が減っていると感じる。


では、札幌ドームを解体した跡地は?


と思いますよね?まずは、北海道のプロスポーツは野球だけではなく、サッカー、バレーボール、バスケットボールなどがあります。北海道コンサドーレ札幌、ヴォレアス北海道、レバンガ北海道があり、北海道コンサドーレ札幌、レバンガ北海道は札幌を本拠地とするプロクラブチームで、バレーボールも北海道イエロースターズが2部リーグにある。


札幌を本拠地とするプロスポーツクラブを一括した、複合型の専用スタジアム化を提案する。

もちろん個々の専用スタジアムを作り、サッカーなら2万人~3万人、バスケットボールなら1万人、バレーボールなら5000人の規模でもいい。今、エスコンフィールドに太刀打ちするなら、札幌のプロスポーツクラブを一括した場所に集めて、常に運用する。
試合開催日が重複すれば、その場所に色んなファンが集まり、更には試合時間がズレていれば、「次はコンサドーレ札幌に行こうかな?」なんて行動も浮かぶ。

3クラブ同時ホーム開催だとしたら、上記集客数とすると1日で、約4万5000人規模のファンが集まることになる。ある意味札幌ドームの満員人数を3クラブで集める形だ。実に面白い発想だと思うし、3クラブは試合時間もあるし、試合終了後に、何かしらのイベント会場として集まるスペースがあると良い。
3クラブの専用施設に、イベント会場となれば、また豊平区福住周辺は活気溢れる場所となり、エスコンフィールドと対等に競い合えることも可能に。

お役所様は「頭が固い」「自分のことしか考えない」から、高価なものを作っても維持できない。施設を一本化すれば、人は集まり、また他クラブにも興味を持つ。そして、試合終了後も考えれば集客を集めることが浮かぶ。市は絞り取らずに支援して、より良いものとしてもらう為にすればいい。試合開催が無い日も、市民が集えるカフェや、エスコンフィールドのようにドックランを作るなど工夫すれば、稼働率も高くなる。もちろん、市は土地の利用料金は徴収してもいい。しかし、最初の5~10年は免除もあれば、より北海道のプロスポーツクラブは活性化し、地域貢献と全国的な知名度は回復する。365日運用施設となれば、札幌ドーム解体でいい。

地域発展はスポーツから
と私は言いたいし、今の札幌市は五輪招致失敗、日本ハムを手放し、札幌ドーム過疎化させるなど、信用はガタ落ち。ガタ落ちしたなら思い切った行動をすれば、跳ね返りは市民の信頼回復に繋がる。札幌ドームを箱物にするくらいなら解体せよ!