『いざ』という時に活きる事 | 犬中心のごった煮日記。

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私は東日本大震災を、東京で経験した。

長男坊も一緒に。

で、その時の事を思い返しつつ、

『いざ』という時に活きる事について書いておこうと思う。

(※先に書いておくと、当時は全くできてなかったです)

 

小型犬だろうと中型犬だろうと大型犬だろうと、

今現在、避難所に犬と一緒に入れてもらうのはほぼ不可能だと思ったほうがいい。

どんなに動物愛護を訴えようと、

本当にヤバイ時に人より犬を優先してくれとは言えない。

 

・・・となると、何が必要か。

 

①まずは一緒に眠れるだけの大きさのある車。

 (万が一を考えてガソリンは常に満タンに近い状態にしておくべき)

②そして配給に頼らず最低1週間は自前でなんとかなる水とフードの確保。

③糞尿処理のためのペットシーツなどの準備。

 

・・・は最低限のもの(その他にも準備した方がいいものはあるとは思うけれど割愛)

その次に大事なのは、

いわゆる「しつけ」と呼ばれる範疇のものになると思う。

その中から、私が最低限あるべき・しておくべきと思うものを書いてみる。

NO!を理解させるとかは最大前提なのでそういったものも割愛)

 

・糞尿のしつけ

・ケージやリード、首輪装着などに対する慣れ

・マズルガードの用意と慣れ

 

この3点は、日常生活でいくらでも学び学ばせる機会があるもので、

できるだけ、というよりも絶対しておいたほうがいい、と私は思う。

 

けれど、そこに「可哀想」という発想や認識を持ち込んでしまうと、

目が曇ってしまって、『いざ』という時に大変なことになってしまう可能性が高いと警告したい。

 

上から順に考えてみる。

 

・糞尿のしつけ

きちんと出来てる人はどれくらいいるだろうか?

「きちんと」というのは、飼い主が指定した場所でのみできるか、

という意味なのだけれども、

そこを実は曖昧にして散歩中歩いてる時にであったり、

家の敷地(庭)内でだったりと、

排泄する範囲が犬任せで広かったりしないだろうか?

もしそうであれば、見直す事を強くお勧めしたいと思う。

 

なぜなら、避難所の近くの木や電柱、道路等で排泄というは、

動物が苦手な人への配慮もそうだけれども、

衛生上NGになる可能性が高いからだ。

平時であっても家の前で排泄されたら嫌なのに、

いろいろなストレスを抱えた人が沢山集まってるそばで排泄させたら、、、?

漏れなく犬ともども追い出されるか、犬をどっかやれと言われるだろう。

 

・ケージやリード、首輪装着などに対する慣れ

流石にリード付けずに散歩、というのは相当な田舎か、

特殊な環境以外ではしてる人はいないと思うけれど、

それでもリード付けたら嫌がって暴れて、

扱いが難しいから散歩だけに限ってるだとか、

ケージは普段使ってないとか、

普段首輪はしてない、散歩のときだけ、という人は結構いると思う。

 

ケージに至っては、狭いところに入れるなんて可哀想!

これが自分(人間)の子なら入れないのに!

なんてよくわからない理屈で入れないを徹底している人もいるけれど、

震災等の有事の際に、そんな御託は通用しない。

99%、理解は得られないと思っていい。

 

また、『その時になれば使うから』なんて、

何故か有事でできると思う人もいるようだけれど、

そもそも平時にできてないこと・慣れてない事が、

イレギュラーな有事でいきなりできるようになるわけがないのだ。

 

できてない/慣れてない事ができるというのなら、

世の中から避難訓練なんてものはなくなっている。

 

そして首輪。

これ、結構盲点な人いると思う。

特に室内飼いしている人は、家の中ではつけてない、

散歩の時にだけつけてるって人多いと思う。

けれどこれこそ『いざ』という時に大事なことで。

 

例えば一緒に避難できないとか、すぐに迎えにいけない、

自分では迎えに行けない場合、首輪をしているかどうかで、

捕獲率(保護率)は雲泥の差になる。

首輪をしてないから捕まえられなかった、

保護できなかった、なんてことになることも想定されるし、

そこにドッグタグをつけているかどうかで、

再会できる時間が変わってくる。

 

中にはマイクロチップ入れてるから大丈夫よ、なんて人がいるかもしれないけれど、

マイクロチップリーダーがなけりゃ何の意味もないことを忘れてはならない。

 

と、いうわけで、

ケージとリード、首輪は避難生活において必須事項になるから、

絶対に慣れさせておいた方がいいと思う。

 

また、ケージは普段から車に乗せて、使用しておく事も強くお薦めしたいと思う。

家の中にあるからいいじゃん、では、

『いざ』となってから積み込むなんて不可能かもしれないし、

例えば病気や怪我をしてる場合の輸送などでも、

ケージに入って大人しくすることを理解させてあげていれば、

とてもたやすく、ストレスフリーでかつ安全に行える。

 

けれど、慣れてないとか、アンチ・ケージだからと拒否って、

車の中では常に自由に広々スペースを与えていたりすると、

普段から立ったまま自分でバランスを取る事=車に乗る事になってしまい、

結果、具合が悪かったり怪我してても立ったままでいようとしてしまうため、

本当に具合悪くなって立ち上がれないくらいにならないと運べない、

なんて事になってしまう場合もあるのだ。

 

・マズルガードの用意と慣れ

有事は人も動物も精神状態はかなりキツくなる。

東日本大震災の時、私が住んでいた地域は倒壊などはなく、

生活だけ考えたら全然何も被害ないじゃん、ではあったものの、

ひっきりなしにくる余震とアラートで神経がすり減り、

ちょっとしたことで苛ついたり、過敏になったりした。

 

そしてそれは、犬だって同じなのだ。

普段ならなんてことない事であっても、

飼い主が不安である状態に感化されて、

不安定になっていたら、とっさに噛み付く場合だってある。

 

『うちの子はそんなことないわ!』なんて言う人がいるかもしれないけれど、

それは「私は震災があってもいつも通りに振る舞えるわ!」と、

震災を経験したことがない人がのたまう程度に信用のない戯言だと思ったほうがいい。

ほんの少しでも経験したことがある人ならわかると思う。

そんなのは絵に描いた餅でしかなく、無理なのだ。

 

ここで大事なのは、無理なものは無理、というのを認めること。

そして無理ならどうしたらいいかを考えること。

 

人や他の動物がいる場にどうしてもいなければいけない場合、

マズルガードを装着させてやり過ごす瞬間があったっていいのだ。

これは普段の生活でも同じことがいえるけれど、有事であればなおさら。

それが、結果的に犬も人も守ることになる場合も多いからだ。

 

そのためには、普段からマズルガードの装着に慣れさせておくのが良いと思う。

 

万が一、人や他の犬や猫を始めとした動物を襲ってしまったら?

何一つ言い訳できず、取り返しがつかないということを、

きちんと見つめる必要があると思う。

 

 

『いざ』という時に活きる事は、

普段の生活の中でできることだらけなのだ。