ブリーダーから犬を迎えるということ | 犬中心のごった煮日記。

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色々書いてきてますが、

ここ、全くと言っていいほど触れてなかったわ、と思ったので。

 

どこから犬を迎えるか。

純血種を扱っているブリーダーから?

保健所や保護団体から?

ペットショップから?

うっかり生ませてしまった近所の人から?

 

おそらくこの4つが主軸だと思いますが、

とりあえず私自身の経験から、

[純血種を扱ってるブリーダーから]

という部分を掘り下げたいと思います。

 

今の子を迎えるにあたって、

生まれたときからずーっと犬と育ってきたけれど、

大学院を卒業してからは一人暮らしで犬は飼えず、

けれどやっと家をたてることになって、

じゃあ!!犬!でっかいの!(大型犬と暮らしてきたので大型犬以外考えられなかった)

ってなって。

 

これでも、ものすごく下調べしたんです。

 

とりあえず、ペットショップから購入はやめよう、というのはありました。

かといって保護犬を迎えるだけのスキルが自分にあるようにも思えず。

 

で、じゃあ、ブリーダーさん直接ならきっと間違いないはず!という、

単純な動機とわずかばかりの知識から、

パピーミルというような状況にないか、とか。

ちゃんと将来を考えて繁殖しているところなのか、とか。

犬たちの運動や食事をしっかり考えているところなのか、とか。

躾や飼育環境について、自分が思うことに近い価値観でいるのか、とか。

 

それら含め、人からも色々情報を得たりして、

たどり着いたのがホワイト・シェパード。

 

ブリーダーが運営してるサイトでは、

「ゴールデンより飼いやすい」

「室内飼いできる大型犬」

「人にも犬にもフレンドリーで、

 賢く心優しいから躾なんてする必要がほとんど無い」

「Gシェパ特有の股関節不全などが見受けられない血統」

「生まれて2~3ヶ月で売るようなことはしません。

 なぜなら刷り込みという、親からの指導が入らないと犬はダメになるからです。

 刷り込みがしっかり入った子というのは、

 犬と人の社会化がスムーズに行きます。」

・・・なんて感じの事が羅列されていて。

 

これならば!と思って、でも一応、

実際に迎えるまで毎月東京→九州往復したり、

イベントがあるといったら参加してみたり。

 

そんだけやっての結果が、

まあ、褒められたもんじゃないんですけど(爆)、

世の中、闇は闇で。

落とし穴ってのはたくさんあって。

 

当時(7年前)は、見えていなかったこと、

見ようとしなかったこと、見落としてたこと、たくさんありました。

 

同じような間違いを、誰かがしないといいなと。

 

その辺、私の経験踏まえて書いておこうと思います。

 

① 犬舎・人・犬すべてが清潔か

② 犬たちの顔や体に怪我の痕が多くないか

綺麗事ばかり・理想論ばかりを並べ立てていないか

④ 躾と称して殴る蹴る・怒鳴りつけるといった行為をしていないか

⑤ サイト上に記載されている施設設備がきちんと稼働しているか

⑥ 遺伝子疾患やそれに関わる情報を開示しているか

⑦ ブリーダー業以外でも収入を得ているところか

⑧ 子犬時代の写真を撮って送ってくれたり、保存してくれているか

⑨ 定期的に外のラインを入れて血が濃くならないようにしているか

 

これらをクリアしているところがまず大前提だな、と思っています。

どれか一つでも引っかかるところがあった場合、避けた方がいいとすら思います。

 

細かく書いていこうと思います。

 

① 犬舎・人・犬すべてが清潔か

 

ここ、過去の私は多少汚れててもそんなもんだと思ってました。

たくさん犬いるし、ンコやシッコした上で寝ちゃうこともあるだろうし、と。

けれど、たまたまそうだったなら別ですが、

日常的にそうだから洗っても洗っても洗ってもすぐ汚れるからと、

そのまま放置し続けた結果、白い被毛が茶色く変色して悪臭を放つ、

そういった状態まで進むというのは、

まずありえないことだと思います。

 

そういうの、全く気ならないという人は別かもしれませんが、

不衛生というのはその分病気になる可能性ありますし、

ゴキブリ等の害虫を引き寄せたり、

怪我した時、化膿して悪化したりと良いことは一切ありません。

(ちなみに、それ理由で私は昔一度、今年亡くなった陽向を預かって面倒見たことがあります。

 「うちにいたら汚れて悪化するだけだから預かって~」って。

 で、当時預かってる際に発生した医療費は、私が出しました。

 今、ン百万かけたんだから虐待じゃない!とか言ってるようですが、

 数年前はその程度の扱いを陽向にしていたことをここに書いておきます)

 

ここでの程度の基準は

「自分の家で、同じくらい汚れてても良しとできるか」

だと思います。

 

② 犬たちの顔や体に怪我の痕が多くないか

 

こちらは管理がきちんとできてるかの判断材料になると思います。

といっても、全く無傷であれ、とは言いません。

2~3箇所程度の傷跡は、ままあると思います。

どうしたって若い時はやんちゃな子はやらかすことがあるし、

あるいは訪問した子によって負わされちゃう怪我というのもないとは限らないので。

 

けれど、たくさん犬がいる中、

殆どの子の顔や体にくっきりとした傷の跡がたくさんあるとかは、

明らかに管理能力が欠如した犬舎だと思います。

 

ここでの判断基準は、

「自分の子が、年中、顔と体が傷だらけになっても良しとするか」

だと思います。

 

③ 綺麗事ばかり・理想論ばかりを並べ立てていないか

 

これは人間社会でもそうだと思いますが、

自分にとって良いと思ったり理想と思うことだけを並べ立ててみたり、

「○○さえすれば、すべての問題が解決つきます!」

なんて言うものには、ろくなもんはないと思います。

なのに犬のことになったら諸手を挙げて受け入れてしまう、

これはとても危険なことだと思います。

 

ここでの判断基準は、

「理想論ばかりで現実問題を無視する上司や師を信じるか」

だと思います。

 

④ 躾と称して殴る蹴る・怒鳴りつけるといった行為をしていないか

 

殺し合いに発展しそうなレベルの喧嘩の場合は違いますが、

そうでない場合にしつけと称して、

殴ったり蹴ったり、大声で怒鳴りつけたり、

はたまた頭を掴んで壁に叩きつけたり、、、って書いてて気分悪くなってきましたが、

そういうことをしてないか、リサーチしておく必要はあると思います。

けれど訪問した時にはいい部分だけ見せられててわからなかった、

という場合もあると思います。

そういう場合はその犬舎から犬を迎えた人を探し出して、聞き出す、

それくらいしたほうが絶対に良いと思います。

 

ここでの判断基準は、

「自分の子に対して、殴る蹴る怒鳴るをしてよしとするか」

だと思います。

 

⑥ サイト上に記載されている施設設備がきちんと稼働しているか

 

至極当たり前な事だとは思うのですが、

ホームページ等で書かれている施設設備が本当にあるか、

そして今もちゃんと使われてるかを確かめるのも大事です。

 

人間で例えれば、例えば子どもを入学させようと考えてた学校や、

通おうとしていたスクールやジムなどに、

○○設備完備!△△を常備しているので安心!

とあったのに、行ってみたらなかったとか、

使うのやめたんだと言われたりしたら?

一時的にあったのだとしても、現在全く使われてないのに掲載を続けてるとしたら、

誇大広告あるいは詐欺レベルの話ですよね?という事だと思います。

そして、そんなところを信用していいものでしょうか?

 

ここでの判断基準は、

「我が身や我が子(人間)に置き換えた場合どうか?」

だと思います。

 

⑦ 遺伝子疾患やそれに関わる情報を開示しているか

 

良心的なブリーダであれば、犬種によって懸念されている遺伝子疾患情報については、

しっかり開示されているものです。

それを全くしない、触れないとなると危険信号だと思った方が良いと思います。

 

ここでの判断基準は、

「産地や遺伝子組み換えの表記を望むか望まないか」

だと思います。

 

⑧ ブリーダー業以外で収入を得ているところか

 

こちらは、最近色々な人と話していて思ったことでもあるのですが、

本気でこだわってお金に糸目をつけず面倒もみていて、

でもブリーダー業一本!というのはまあ、まず成り立たないはずなんです。

 

ちょっと引いて考えてみるとわかります。

 

一生働かなくても問題のない、たいそうな資産家で

不労所得が月ン百万超えだし、税金払っても悠々自適!

あるいは他の家族が別の仕事を持っていて、

そちらでお金が有り余ってるとか、

動物関係で言えば、ペットホテルやドッグラン経営もしてるとか、

ブリーダー業を補強するだけのものがないと無理があるはずなんです。

 

犬が一度に出産できるのは多くて6~8頭程度(それ以上もままありますが)、

少なければ1頭(うちの長男は1頭のみでした)。

それぞれを30万~40万で販売したとして、

生後3ヶ月までの食費・ワクチン等医療費・マイクロチップや遺伝子疾患検査費、

運動・清掃等の人件費を考えると。

 

どんなに少なく見積もっても、5万はかかると思います。

そんなかからない、せいぜい1~2万だというなら、それなりのことしかしてないはずで。

本気でやろうとしたら、10万は軽く超えると思います。

 

ざっくりしすぎて嘘くさいと思われるかもしれませんが、

自身でやったら・・・と想定すればわかると思います。

 

※以下は大型犬を想定してのものになります。

 

生まれてから生後3ヶ月と考えて、かかる費用は。。。

 

・健康診断一式(大型犬):1万~✕1

・ワクチン(6~8種):1万~✕1

・良質なフード代:2万~(大型犬の子犬1頭として換算)/月✕3

・散歩一日1時間✕31日(時給500円として計算)=15500~✕1.5

・その他ケージやらグッズ・オヤツなど:3000円くらい?✕1

───────────────────────────────────

ざっくり10万超え。

 

ブリーダ割引とか色々考えてフード代を差し引いてみたって

7万切るか切らないかのはず。

そして一方で母犬にかかる費用も考えたら1頭あたり、

やはり最低でも10万はかかっているはず。

 

あくまで、自分のところの子らで交配する前提で、

その中でも最低限まっとうにやろうとしたら、ですけど。

 

でもって。

 

最低限まっとうにやったらこんだけかかるとしたら。

 

今いる犬ら全員をまんべんなく賄える程の利益を、

犬販売だけで得られるんでしょうか・・・?という疑問に行き着きます。

 

出産適齢期にある母犬が4~5頭いると仮定し、

全員が8頭出産したとすると、

 

8(頭)×4~5(回)x (30万(販売価格)- 10万(実費)) = 640万~800万

 

多く見積もっても1000万

 

で、もう繁殖引退した子が5頭以上、なんだったら10頭近くいて、

老犬だからと医療費もかかるとなって、

それ以外の若犬も10頭以上いて、人間の生活費やらなんやらも差し引いて。

 

・・・・成り立ちます?ブリーダー業だけで。

 

会社経営したことない人でも「いや、それ、やばくね?」と思われると思います。

 

これが土地持ちだとか、本業が別にあってとかなら可能かなと思います。

でもないのに、いい事だらけを並べるとしたら、

それは必ずどこかにしわ寄せがいっていると思って避けたほうが良いと思います。

そのしわ寄せは、他の犬かもしれないし、無償労働を強いられている人かもしれません。

 

ここでの判断基準は、

「リアルな数値で計算してみて納得いくかどうか」

だと思います。

 

⑧ 子犬時代の写真を撮って送ってくれたり、保存してくれているか

 

これ、本当に大事にしてるところなら、必ずしています。

なぜなら、もしかしたらもう二度とあえなくなるかもしれないから(行き先が遠くて)。

そして、これだけ元気に育ってますよ、と迎えてくれる人に伝えたいから。

でもしない、というなら。

それが単なる写真嫌いだとかならちょっと違うかもしれませんが、

でも他の自分の子や自分の写真はばんばんブログに上げる余裕あるくせに、

子犬に関しては全くしないとなれば、それはそれだけ興味がなく、

金ネタとしか考えてない証拠だと言えると思います。

 

ここでの判断基準は、

「自分がブリーダーで、我が子と思うほど大事にしてる子(のはず)を送り出す時、

 手元に写真を残したり、行き先の人にプレゼントしたいと考えるかどうか」

だと思います。

 

⑨ 定期的に外のラインを入れて血が濃くならないようにしているか

 

良い血統を維持するためには、

血が濃くなることを避けなければいけないということは常識かと思いますが、

そのための費用は馬鹿になりません。

例えばとあるブリーダーのサイトには、

牡犬を種雄として貸し出す場合は1頭100万~とあります。

 

血が濃くならないよう、外部のラインとかけあわせようとしたら、

そしてそれがもし海外の子であれば、毎年数百万はかかる計算になります。

その費用をかけずに済ますには、身近な血統で交配を繰り返すしかありません。

何年にも渡って自分のところの血統とだけ交配を続けているところは危険です。

苦しむのは…生まれてくる子たちです。

そして、

そんなところだと知っていてもなお、

そこから迎えるというのは、

間接的であっても直接的であっても、

その交配に加担してしまっているという事実を、

どんなに苦しくても認めないといけないと思います。

 

ここでの判断基準は、

「近親交配がだめなことわかってて、

 敢えてやるリスクと重責を真剣に考えられるかどうか」

だと思います。

 

 

 

・・・・と、まあ、かなりとっちらかったメモみたいになりましたが、

私は純血種のブリーダーさんを全員否定したいわけじゃありません。

むしろきっちりされてるブリーダーさんがもっと評価されてほしいと願ってます。

保護こそ絶対正義!とも思わないです。

(ペットショップから迎えるのは間違ってると思いますが)

まあ、次に迎えるとしたら保護犬からにするつもりではありますが、

きちんと血統を管理して守ることと、それを支援することも、

犬を守る事だと思うからです。

 

まっとうなブリーディング(ブリーダー)からまっとうな飼い主へ。

 

正しくあるべき姿は、これではないかと、私は考えます。