職団戦に関する考察 ② | 【男性育休】外資系コンサルの育児日記

【男性育休】外資系コンサルの育児日記

育児中の外資系コンサルが色々思うところを書いていくブログです。
育休取得期間は計32ヶ月です。
正式に調べたことはないからわからないけれど、
たぶん日本一たくさん育休を取得した男性ではないかと思う。

4月14日(日曜日)に職団戦がありましたのでレポートです。

会場の様子

ちなみに、職団戦って何?という人のために説明します。簡単にいえば企業将棋部の団体戦です。1チーム5名で、弊社は今回は2チームをエントリーしました。

さて、今回の職団戦ですが、珍しく事前募集でメンバーが埋まりました。絶賛育休中のわたくしとしては「今回は俺は行かなくて大丈夫そうだな。これで嫁にキレられずにすむ」と安心していたのですが、やはり前日に事件が発生します。

部員「日程を勘違いしておりまして、午前中までしか出れません」

なんということだ。このままだと、 仮に午前中を勝ち抜いた場合、午後はメンバーが足りなくなります。これはまずい。ひとまず私も当日に会場入りすることにしました。嫁には「将棋するわけじゃないから。見るだけだから」と弁明。いやね。子供を放って将棋するなんていったらね。キレられるんですよ。まじで。

なお、育休中という身分で子供を放置して職団戦に行くなんて言ったら嫁に烈火のごとくキレられることは必至!苦肉の策として3人いる子供のうち、2人を私が受け持って会場入りすることで嫁を説得。なんとか職団戦の会場へたどり着きました。なお、当然ながら2人の子供も一緒です。いつも私が子供連れて職団戦に現れるから、周りからはさぞ「なんやねんアイツ」って思われてそうですが、私もいろいろギリギリなんですよ。ええ。そして控え目に言って子供2人のお守りはとても疲れる。周りに迷惑かけないように神経使うから。

綾瀬駅に到着すると、ほとんどのメンバーは時間通りに到着していました。ちなみに今回はBクラスとDクラスにエントリーしています。参考までに、各クラスのおおまかなレベルは以下の通りです。あくまで私の主観です。

Sクラス アマトップレベル
Aクラス 五段レベル
Bクラス 四段レベル
Cクラス 三段レベル
Dクラス 二段レベル
Eクラス 初段レベル
Fクラス ~初段レベル

ちなみに職団戦はみんなFクラスからスタートし、勝ち上がれば昇級、成績が悪ければ降級します。弊社は長らくAクラスを維持していましたが、前回大会に致命的なメンバー不足によりAクラスから初の降級。部員はBクラスなんてさくっと優勝だぜ!と息巻いておりました。

私は今回、クラスのレベルとメンバーの強さを比較した結果、どちらのクラスも昇級を狙えると思っていました。今回はいけるぜ!まぁ私は見てるだけだけど。

とりあえず会場に入り、私は観客席で子供たちと待機します。さっそく2歳の長男が「つまんない!もう帰る!」と騒ぎます。畜生、まだ開会式も始まってないんだぞ。勘弁してくれ。

開会式では将棋連盟会長の佐藤康光さんが挨拶していましたが、私は長男が奇声をあげないように、なだめるのに必死でなにも話は聞けませんでした。康光さんは何を話してたんだろう。たぶんなんかいい感じの立派なお言葉を述べていたに違いない。康光さん、さすがです。聞いてないけど。

会長挨拶

開会式も終わり一回戦が開始です。Dクラスの相手は野村證券でした。よくわからないけど、有名な企業だし、なんか株とか詳しそうだし、たぶん強いのでしょう。よくわからないけど。

ちなみに観客席では私の長男と長女が走り回り、いつものように警備員に「危ないので走らせるのはやめてください」と注意されました、私が。いやね。注意してやめるくらいならやめさせてますよ。注意しても走るのをやめないから今があるんだよ。なんていうかそんなかんじ。

なんやかんやで一回戦が終了し、弊社はBクラスもDクラスも初戦を突破しました。さすがです。私はなにもしてないけど。子供がきえー!とかうきょー!みたいに叫んでうるさいです。観戦どころじゃない。

Dクラスの二回戦の相手は総務省でした。よくわからないけど、公務員試験とか突破してそうだし、たぶん強いのでしょう。よくわからないけど。

すみませんが、私は観客席で子供たちの対応に追われていたため、将棋がどうだったかは全然見てませんでした。このレポートの存在意義を疑うレベルですが仕方ありません。ああ、将棋見たいなあ。おれ何しにきたんだろ。自分でも謎なレベル。

会場は満員

とりあえず午前の部が終了し、弊社はBクラスもDクラスも二連勝。無事に午後の部にも参加することになりました。ちなみにトーナメントなので、負けたらふつうに午前中で終わりです。それはそうと、これって午後は人が足りなくなるんじゃね?

そうです。BクラスもDクラスも部員が午前中で帰ることになっていたため、午後はメンバーが足りなくなるのです。詰んだ。
ちなみに帰るメンバーは午前中のみの参加でしたが、きっちり連勝していたようでした。さすがです。午後も出でほしかった。まじで。

仕方ないので、Dクラスは私が参戦してなんとか五人揃えます。子供はまぁ、、なんとかなるでしょう。たぶん。Bクラスは結局四人で三回戦に臨みます。まぁ四人で三勝すればなんとか勝ち抜けるから。。頑張ってください。

そういうわけで、私は三回戦でDクラスで出場しました。「子供がなにかやらかしたときに脱出しやすい」という理由で大将席に座ります。大将席ははじっこですからね。まぁメンバー不足で不戦敗になるくらいなら、将棋したほうがいいですからね。ちなみに子供たちは私の周りをうろちょろしてます。カオス。

なお、三回戦の相手はオラクルでした。実は私はオラクルの本社で一年くらい、オラクルと共同プロジェクトで働いたことがあり、「昔オラクルで働いたことあるんすよ。いつも茶室で抹茶飲んでましたw」みたいに話しかけようかと思いましたが、無意味な会話なのでやめました。世知辛い世の中です。ちなみにオラクル本社には、ビルの中に寺を模した茶室があり、茶道的な人が出てきて抹茶を点ててくれます。わたしはふつうに職務中に抹茶飲んでました。仕事さぼってすみませんでした。

なお、対局中は子供が席の周りを走り回り、他の対局の邪魔をしそうなため、私は頻繁に離席して子供を止めに奔走します。オラクルの対戦相手には事前に謝っておきました。ぶっちゃけこんな状態で将棋なんて無理だよね。うん絶対無理。しかも長男は世間的には最もやばい魔の2歳児。しかも男の子。なにも言うことなんてきかない。抱っこしようとしたら逃げるし、走るのを注意したらキレて泣く。果てしなくうるさい。しかも、それとは別にもう1人子供がいるんだぜ。詰んだ。

しかし私はめげずに対局した。先手なら先手中飛車でボッコボコに攻めて速攻で終わらせてやるぜ!と思っていましたが、普通に後手だった。終わった。

後手だったが、構わず飛車を中央に振り、相手は石田流。中飛車と三間飛車ですよ。もうこの形になったら普通に作戦負けだよね。後手だし。

しかしそこは弊社将棋部きっての謎将棋を得意とするわたくし。俺の将棋に常識なんて存在しないぜ!とばかりに飛車を5二から5一、そして3一へと謎スライド。こんな飛車の動きをしたのは人生で初めてでしたが、石田流から得意気に美濃に囲おうとしていた敵玉の玉頭から果敢に猛攻。銀を捨て、角を切り飛ばし、飛車を切り飛ばし、こんな果てしない駒損の攻めが成立するだとおおッ!みたいなタコ攻めを決行し、64手で快勝。どうみてもキレッキレの快勝譜でした。本当にありがとうございます。ちなみに所要時間は20分でした。

ちなみに私の横では副将が快勝していました。副将は午前中からあわせて三連勝でした。強すぎ。私と副将の勝利により、早くも二勝!これは三回戦も突破間違いないぜ!と思っていたら、残りの三人が敗北し、Dチームは二勝三敗で三回戦敗退してしまいました。たぶん勝っていたらベスト8だからCクラスに昇級できたんじゃないかな。惜しかった。ちなみに長男は対戦中、さんざん「将棋しないで!やめて!遊んで!」とかうるさかったくせに、対局がおわったら「将棋みたい!将棋して!」とかいってた。うるせえもう終わったんだよ。

なお、Bクラスも二勝三敗で三回戦敗退していました。まぁBクラスは四人でしたからね。一敗は不戦敗ですから。メンバー揃ってればなあ。

三回戦でともに敗退してしまったため、弊社将棋部の職団戦はこれで唐突に終了してしまいました。残念だなあ、どちらももう少しで昇級できたのになぁと思う一方、やっと子供を連れて家に帰れる。。と思ったわたくしでした。ちなみに家に帰ったあと、観戦だけといってたのに将棋してたことが子供の告発によりばれて、私はふつうに嫁に怒られました。結局怒られるんやんけ。なにこれ。

なんていうかそんなかんじ。