前回あらすじ:ラオス、穏やかな人の多い国、初日に喧嘩。
喧嘩でボロボロの服を捜して子連れの行進、おまけに警官。
ねだられもしないのに、最後のセブンスターをポリに渡してしまった。
近くの雑貨屋でタバコを買った。一箱30円位、驚きました。
市街地周辺をさすらっていると、東京音頭と云う店を見つけた。
壁には、トンカツ定食、冷奴、朝日スーパードライ!
午後2時店内は私と若い日本人3人連れ。おしぼりと氷り水。
ナイス、ジャパニーズサービス!トン定と勿論スーパードライ!
トンちゃんを待つ間、3人連れに安宿情報を聴いて見た。メガネの一人が
答えた。「僕たちの所結構イイですよ。」親切にも私がトンちゃんを
食べ終わる迄、待って案内してくれた。有難う我が同胞よ。
韓国人の経営するR&Dゲストハウスは、ドミトリー「以下ドミといふ」
1.5ドルの安さ。3日以上で1ドルにディスカウント。フロントの女の子は、
オーナーの娘、目上に礼儀正しい。流れ石。ベッドのシーツ真っ白。
気にいった宿をいの一番で見つけて気分良く、メガネ君達と夕食の約束。
結構義理堅いのです。顔を1.5倍に膨らませた中年男に親切にしてくれた彼は
高橋君。あとの2人は中井君、佐野君。フロントでビニール袋に入れた氷を
チップと一緒に頼んだ。チップは頑として受け取らなかった。
喧嘩っ早いが律儀な韓国人って多いよね。感謝!
ベットでシーツを濡らさない様にパタリロ状態の顔を冷やしている内に
眠りに引き込まれた。気がついたら夕方。高橋君が戻っていた。
王宮跡周辺をぶらついていたそうだ。「顔だいぶ、腫れ引きましたね。」
「そう、有難う。もう腹減った?」彼は嬉しそうに「もうペコペコですよ。」
ゲストハウスを右に出て1分メコン川。夕暮れの中4人でちらほら灯りの灯り出した
屋台に向かう。先ずビール、それがルール、魚、肉、海老バーベキュー。
丁度カンバイの時に、雄大な太陽がメコンに沈んでいく。
青みがかったオレンジから黄色がかったオレンジへ。
沈む瞬間の圧倒的迫力!ジョッキの手を停めて身じろぎできず、
只、自然の偉大さに畏敬の念をいだいた。
若い彼らは、フリーズした私に怪しむでも無く言った。
この夕陽を見たいから沈没しちゃうんですよ~
笑いながら中井君が言った。人生で初めての夕陽だった。
なにか、美し過ぎて恐怖の様なものを感じた。