Kのこと | This is my LIFE.

Kのこと



昨日のことを

ものすごく 書きたいのだけど、


ある教育雑誌を読んで、

その内容の一部を残しておこうと思ったから

それを先に










学校を休みがちであまり話をしない生徒

ピアスの穴から向こう側の景色が見えそうな生徒

普段の課題よりも熱心に取り組む生徒






最初に生徒のことや映像製作に関することから始まるこの文章

その後の1ページ以上にも亘るKについてのことが書いてあった









Kは不本意入学で、いわば「ちょっとお高い」感じの生徒。

部活や選択授業の生徒との関係は悪くなかったが、クラスでは優等生ゆえに少し浮いた存在だった。

休み時間はよく美術室で過ごしていた。




そんなKは課題である映像制作で、1人で製作すすることを選んだ
しかし、1人では何も出来ない
多くの人に頭を下げ、製作を手伝ってもらうK

そしてKは、手伝いをしてくれる彼らと過ごすことで、仲良くなっていく



完成した映像を上映するとー

授業選択者はKの作品を鑑賞して、
自分達を大切に思うKの意外な本心に感動を覚えたようだった。


K本人は照れくさそうにしていたが、その後一層仲良くなったことは言うまでもない。














卒業制作展


このとき先生は控え室で必死に論文を書いていた

間に合わない

何度もこの言葉を言いながら



そして 


その論文が教員向けの雑誌に載った


生徒達はもちろん

それを読みたがった



しかし先生は見せなかった


生徒達が卒業した後でも





その雑誌は簡単に手に入るものでもなかった


だから、生徒達の中でそれを読んだ人は一人もいない


















昨日、


先生から 


渡米する前に 




ある物をもらった


1冊の雑誌と1枚の手紙



その雑誌は


彼らが見たがった雑誌だった


先生の論文が載っている雑誌だった




論文を読む





そこにはKのことばかり書かれている





K




紛れもなく私のことだ










先生が誰にも見せなかった理由








私が渡米する時に読んで欲しかったのだろう






それを読んで私はー




あの時間を思い出した




彼らに会いたくなった











今更無理なのだけど







でも


いつか会えるだろうか








1枚の手紙







ちゃんと読むことが出来ない





だって






泣いてしまいそうで