アロマフォーユー+4u アロマをもっと生活に♪
毎月第2、第4月曜更新IFA認定アロマセラピスト bunちゃんのアロマコラムです。

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こんにちは。この記事を書いている今、傍でついているテレビからは夏休み恒例の「24時間テレビ」が流れています。

 

2日間かじりついて見ていることはありませんが、チャンネルはどこかしらのタイミングで合わせていたので、初期の司会者欽ちゃんの頃も見た記憶があるし、歴代のマラソン走者ゴールも、あ、この人の時は見てたな、と覚えていて。8月の終わりだから、子供時代は終わっていない夏休みの宿題に焦りながらもついつい手を止めて見てしまっていたのを思い出します。それがやがて歴代の受験勉強になり、やがて見なくなったり。

 

最近は弱くなった涙腺を各コーナー見るごとに緩ませ、また見ています。長寿番組は良くも悪くもいろいろ言われますが、それを手掛かりにその時々の自分をたどることが出来るほど同じことをずっと続けるというのも、貴重だと思いますね。

 

こういう風に順々にたどっていく記憶もあれば、一瞬にして記憶があふれ出すこともあります。香り、嗅覚のなせる技です。

 

実は先日の夜、帰宅の道すがら不意に漂ってきた蚊取り線香の匂いになんと思わず涙が出てしまいました。商店街にある気軽な和食屋さん、扉を開けて営業しているためか、夏の夜、蚊取り線香を焚いていたのです。店を通り過ぎる時、何だかよく知っている匂いだな、と思ったらぐっとこみ上げるものが。

 

それと同時によぎったのは、子供の頃、夏休み毎に祖父母のいた田舎に遊びに行った日々。普段は経験しない田舎での生活。畳の座敷に布団を敷いて寝たり、畑で採れたての野菜を食べさせてもらったり、川原で遊んだり、普段は会わない年かさの従兄弟達ともじもじしながら話したり、、

 

あの頃は両親も若くて元気だった。姉もいた。

田舎は虫も多く、縁側もあって、夜にはたしかに蚊取り線香を焚いていたのだと思います。

これらの懐かしい光景やその時の気分のようなものがいっしょくたになって「ふわっ」と一瞬で押し寄せてきたような感じでした。なんとも切ない気分があふれ、反射的に涙が出た様でした。

 

姉も、そして今年母も失くしたばかりの今、夏の夜の蒸した空気と蚊取り線香の匂いが、皆がいた頃の昔の夏休みに結びついたのかもしれません。

プルースト効果、という名前は聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。

 

少々野暮ですが、冷静になって後から検証してみますと、この時私の体内では以下の手続きを踏んだと思われます。

 

①蚊取り線香の匂いがした(鼻腔から嗅覚でキャッチ)

②嗅覚で認識した匂いがダイレクトに大脳辺縁系に伝わる

③脳の情動、記憶を司る器官を刺激

④(理由など詳細分析は後回しにして)まず涙が出た

⑤大脳新皮質に伝わり、匂いの主が蚊取り線香であること、それをいつ(子供の頃)どこで(田舎で)嗅いでいたのか、その時の状況、なぜ涙が出たのか、を考察

 

これらが一瞬にして行われるのですから身体のしくみは誠に面白いものです。

 

 

ちなみにその後は、、

はつらつとした柑橘系でもなく、

心配そうな顔をしたラベンダーでもなく、

甘く青いゼラニウムの優しい香りで、今回は楽になりました。

 

 

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★アロマテラピーには禁忌事項など、いろいろな注意がございます。

精油の使用は自己責任が原則です。こちらも参考にしてくださいね。

また、ご希望ございましたら、セミナーの開催、アロマトリートメント等もご相談に乗りますのでコノソアまで、ご相談くださいませ。