事が終わって、再び2人でバスルームに行った。
今回も仁さんが先に出て、再びフェイスタオルだけでさっと身体を拭いた。
「バスタオル使っていいよ」
あ…私のバスタオルは…
そっか。私が(彼のせいで?おかげで?)まき散らした私の潮やらなんやらを拭くのに必要だったんだ。
だから2枚しかないバスタオルのうち1枚は使わずに残してたんだ。なんて計画的なんだ。
ちゃんと私にきれいなのを使わせてくれるのも嬉しい。
私がお風呂から出ると「時間大丈夫?」と聞いてくれる。
時計を見ると元々言ってたお尻の時間の30分前くらい。それもバッファーをみているから次の約束まで実質1時間くらいある。
「うん、全然平気。仁さんは?」
「俺は、自分で仕事するだけだから大丈夫だよ」
前半戦と後半戦で休憩が少なかったのも、私の後ろの時間に少し余裕を持たせようとしてくれたのかもしれない。
ゴムしてたらいきづらいと言いながらも「ナシでいい?」と聞いたりせずに最後までちゃんとしたままだったし。
仁さんは全然冷たくなんてなかった。
万人に対する思いやりはなくても、目の前の遊ぶ相手への配慮があった。
優しくするつもりはあってもできなかったり、時間配分ができない男よりずっといい。
ホテルを出て帰り道、手を繋いで歩く。
「次…これからするときは、俺不特定多数とはしないからゴムなしだったらいいな」
とは言われた。
また会いたい意思表示は嬉しかった。ゴムのありなしも一応選んでいいみたいだし。
ただ、脚の間の粒が吸われ過ぎてヒリヒリしていた。
前に一度ウーマナイザーを使われたときもそういえば負傷した。私は吸うやつは向いてないかもしれない。
次がある前提で私は彼と遊んでいなかったから、次のことはうやむやにして、人通りも車通りもある交差点でキスをして解散した。
今日はとっても楽しかった。身体はフラフラだけど、とっても楽しかった。
翌日から数日、腕の付け根の胸筋がとにかく筋肉痛だった。復活したキリストも筋肉痛だったに違いない。
終
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