私がまき散らした水分をさっと拭き取られたソファから降りるよう支持される。ソファは元の位置に戻されたようだった。

 

 

私はといえば、アイマスクと手枷はそのまま、今度は立たされて足枷もつけられた。仁さんが何かをとりに行った。なんだろう。

 

 

彼が戻ってきた気配とともに、革のフサフサした感触が身体をなぞった。バラ鞭だった。



ヒュンっっ!!!と空を切る音が聞こえて身を固くする。強い力で振り下ろされる鞭に対する反射反応。でもその鞭は私の身体のすぐ横を通ってドスンと壁に当たった。

 

 

私を脅かすための強いしなりは壁に、優しい一振りは私の身体に、バラ鞭の一本一本は降り注がれた。

 

 

怖いけど痛くない。痛くないけど肌が敏感になる。バラ鞭の良さを知った。

 

 

彼は鞭を置くと今度は自分の荷物から何やら取り出したようだった。それを持って近づいてくる。

 

 

十字架に拘束された私の足を開かせて、そこにうねうねした太いシリコンでできているであろう棒を挿入してきた。充分に潤んでいるそこは棒をすんなり咥えた。

 

 

何度か出し入れしたあとに、振動するスイッチを入れると「落とさないようにね」と私の足を閉じて立たせ、またバラ鞭をふるった。



ヒュンっという音が聞こえると身体に力が入る。身体に鞭が当たるとそこまで痛くなくたって力がこもる。

その度にソコもきゅっとしまって棒の感触を強く感じた。

 

 

鞭が振り下ろされなくなったと気が付いた頃には、同時にただ見られていることを感じ取った。

 

 

アイマスクで私だけ見えないハンデを背負ったまま、鏡の前で裸で磔られ、そこに振動する黒い棒を入れられて身もだえる様子を観察されているのだと認識すると脳が悦んだ。

 

 

悦びは快感に繋がって、肢ががくがくと震え、我慢できずに肢の間からそこに咥えていたものをよだれとともに落とした。

 

 

ゴトン(ぶ~~ん)

 

 

「落としちゃダメでしょ」

 

 

彼はそれを拾いあげてスイッチを切った。

 

 

そして、それを再び私の中に突き立てて激しく出し入れした。

 

 

「あぁ、、あ~~!!!」

 

 

 

 






彼がタオルで床をさっと拭く気配が感じられた。

 

 

はっと自分の下半身に気をやると、太ももに滴ったような感触があった。

 

 

ソコからまた水分を零したんだと分かった。

 

 

再び棒は私の中に戻ってきた。

ぐっと奥まで入れると振動スイッチが入る。

 

 

「今度は落としちゃダメだよ」

と耳元で囁かれる。

 

 

またすぐに落としてしまいそうだけど、返事をする気力はなくて、うんうんと頷いた。

 

 

「いい子」

優しく頭を撫でられた。

 

 

彼が少し下がって、再び私の痴態を眺めていることに興奮した。