Connected第2回 第2部の振り返りのつづきです。
(前回はこちら )
セッション3は、鎌仲ひとみ監督をお招きしてのトークで始まりました。
内部被ばくに関することやメディアについてお話を伺いました。
まずは原爆とはどういうものなのか、ちゃぶ台にあったミカンを原爆にたとえて説明。
外からの被ばくとは異なり、体内からの被ばくは、放射線物質を粉じんや食べ物などから取り込むことで、細胞の内部で起こる。放射線は、距離が近いほどパワーが強いうえ、細胞に対して継続的に被ばくさせるので、修復能力を超えて破壊してしまう。
これまで、内部被ばくというのは国は認めてこなかったが、最近になってメカニズムが解明されてきて、裁判を通じて認められるようになってきたとのこと。(広島・長崎の入市被ばくが、ついに被ばくとして認められた)
しかし、原発の周りや劣化ウラン弾が使われた地域ででガンや白血病が多いことが統計学的にはわかっていても、科学がそれが原因だと証明できていない。そのため、言い逃れ、責任逃れがとてもしやすくなってしまっているのが現実だ。
「被ばくが進んでいる現実に対して、どうしたらみんなが当事者意識を持てるのか?」という質問に対しては、
自分たちが原発の電力を使う加害者であり、かつ被ばくをする被害者でもある。それを映画を通じて広めようとしている。映画を見て終わりにしないで、みんなで話し合ったり、自分で考えたりする機会を作ることが必要。」とお話しされました。
そのほかにも、テレビがなぜこのような問題を報道できないのかについて、スポンサーの影響力(企業にとって不利益な報道に対しては圧力がかかる)や、下請け構造(実際に番組を作っているのが下請け企業のことが多い)について指摘されました。特に、「テレビは無料だと思っているかもしれないけれど、実際には市民が製品を買うことで得られる利益で企業は数千万の広告料を支払うわけだから、実はとても高いものなんですよ」という点には、なるほど、と考えさせられました。
また、メディアにもっと報道してもらうためには、市民が声を出していくことが大切、という点にも触れられました。
テレビや雑誌などの報道に対して、電話やFAX、メールなどで反響を伝えること、ブログなどで書いていくこと。メディアはそういう声にとても敏感なので、どんどん発信していくことがとても意味があるとのことです。
テレビ局などに電話やメールで感想を伝えたり、希望を伝えるなんて、やったことがない人がほとんどだと思います。でも、だからこそ、その行為が貴重な意見となって影響を与える可能性があります。以前ある大手テレビ局の方がトークイベントで話されていたのは、「テレビはもう自分でコントロールできず、視聴率に支配されてしまっている。だけど、視聴者の声の窓口だけは、まだ生きている。ぜひみなさんに声を届けてほしい。」ということ。
ひとりひとりが発信していくことが、実はとても大きな意味があるんですね。
そして、トークの後は、即興ライブ!
受付のときにお配りした「あなたはどんな世界に住みたいですか?」という質問カードに、自由に書いてもらいました。それを、岡崎ちか子さんが読み上げ、秋山桃花さんがその場で曲を作って演奏していただく、即興のステージです。
たくさんの言葉を頂いた中から、ランダムにカードを選んで言葉と音楽をつむいでいきます。
・人も動物も植物も笑顔であふれる世界
・音楽であふれている世界
・「ありがとう」が満ち溢れる世界
・家族も近所も地域もみんな仲良しで森も川も海もきれいで、花も鳥も魚も元気で、そんな世界に住みたいです
・目標のない世界
・飯がウマい!
・ミラクルがいっぱいな世界
・人間臭い世界
・笑顔の絶えない世界
・悲しみのない世界
・限界のあるエネルギーに頼らず、自然と共存していく世界。自分の生活が誰かを犠牲にしない世界
・古き良き時代を取り戻した世界
・花咲き誇る町
・どんな世界がいいだろう?誰も泣かない世界かな。
・なんだかんだ、いつでも日本人は幸せの中に生きているのかな。隣の人の痛みが伝わらないよう。 大石又七
・豊かな森と澄んだ水、いきものがあふれる海 それらを破壊せずに生きていける命という命が尊重される 子供が伸びやかに生きていける 放射能汚染がない世界に私は住みたい。 鎌仲ひとみ
・核のない 地球上に安心して住み 住み続けることのできる世界に住みたいです。 山田玲子
みなさんの想いが込められた本当に素敵な言葉たち。
会場の心がまさに一体となった、すばらしいステージになりました。
【文:Connected Cafe事務局 市川】

