前々回・前回に引き続き、今回もストレッチを解説していきます!
残っているのは筋膜リリースと最大収縮後最大弛緩ストレッチです!
①筋膜リリース
筋膜とは私たちの体をボディスーツのように覆っている組織で、体のあらゆる器官を支えたり位置を整えたりしています。また最近では免疫や代謝にも関与しているとされているもので、人体最大の器官だとされます。
その筋膜ですが硬くなったり膜自体が捩れた状態になる事があるとされています。この対処のために行うのが筋膜リリースですがその方法自体はいくつかに分かれます。
⑴フォームローラー
発痛点という痛みの原因となる部位に当て30秒から60秒ほど当て続ける。
→痛みや硬さが取れてきたら筋肉の走行に沿ってコロコロと動かす。
→数回行った後、筋肉の走行に対して垂直に動くようにゆらすように動く。
⑵スキンナイフ
発痛点とその周辺の皮膚を専用のナイフ状のツールで筋肉に沿って滑らせる。
→引っかかり感や突っかかり感が和らいできたら、筋肉を軽くまたぐように横断する。
→痛みや突っかかり感がなくなってきたら当てる部位を変えていく。
⑶マッサージ
発痛点を中心に、軽擦法・揉捏法・指圧法・振戦法などの方法で捩れている部位を戻しつつ循環不良などへアプローチを行う。
その他として、最近ではマッサージガンなども非常に効果的な筋膜リリースを行える方法と知られています!
②最大収縮後最大弛緩ストレッチ
正しい名称ではありませんが筋肉の特性を利用したストレッチです。
筋肉には「力を発揮した後は脱力をする」という機能と、「筋肉が伸ばされている時に力を出すとその後より緩む」という機能があります。これを応用した方法がホールドアンドリラックスです。
方法としては
1伸ばしたい筋肉がストレッチを感じるところまで動かす。
2その状態で関節運動が起こらないように固定をし、ストレッチをかけていた筋肉を収縮する。
3 2の状態で5〜10秒ほどとどめる。
4 可動域が広がるので、その広がった最終域で同様のことを繰り返す(2〜3回ほど)
この手法はPNFという技術をもとにした簡易方法で、実はさらに具体的な方法論があります。
が、今回は触れません。興味がある方は是非CONNECTまでお問い合わせください!
さまざまな方法があるストレッチでしたが、少しは役立てられそうですか?
今回の内容はトレーナーが理解しておくべき基礎の内容となります。
近いうちにコネクトの勉強会にて実践的な方法論の学習と実技の講習も企画していますので是非チェックしてくださいね!
次回は最後のストレッチ記事、ツールのあれこれをご紹介します。
また次回の記事をお楽しみに!
記事の制作者:connectトレーナー 恒川
理学療法士・タイ政府認定マッサージセラピスト・フィットネスインストラクター
実績:トレーナー養成講座講師、一般健康セミナー講師、など