5月27日(月曜日)千代田区平河町の砂防会館において、
「新しい憲法を制定する推進大会」が開催された。
元防衛事務次官の島田和久氏とジャーナリストの櫻井よしこ氏が、
ゲスト講師として基調講演を行った。
島田氏は、
現在の憲法制定が占領下に日本を強くしないことを前提に1週間で作成された、
憲法前文で、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
と書いてありますが、現実はロシア、中国、北朝鮮の動きを見ればわかります。
また憲法9条2項が示すように軍事力の保有と交戦権を放棄するとしています。
※ 追記
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
当時占領下にあった日本国民は何も意見を言えなかったのです。
その後冷戦が始まり憲法を改正することなく警察予備隊、
その後、保安隊、自衛隊を保有することになった、と指摘しました。
ジョージブッシュ大統領の時、
米国は独力で世界平和を維持できないと思うようになり、
頼りにならない日本は二級国家の扱いになりそうでした。
2013年訪米した安倍総理はオバマ大統領から会食抜きのさんざんな扱いを受けます。
そのあと米シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、
「日本は今も、これからも、二級国家にはなりません」
と発言し米国の信頼を獲得したと裏話を紹介しました。
※ 帰国後集団的自衛権が行使できるように法改正を行いました。
ついで登壇した櫻井よしこ氏は、
非常事態条項で議員の任期を伸ばすとかいうささいなことではなく、
日本人がどのように生きていくのかという本質に立ち戻って
憲法改正に臨んで欲しいと期待を述べました。
安倍総理は抜本改正は難しいからまず自衛隊を明記し一歩を踏み出すべき、
としましたが、ジャーナリストの桜井先生はあり方を述べられたようでした。
このあと各党の代表が挨拶しました。
公明党の北側一雄氏は、非常事態において議員の任期が切れる問題を訴え、
日本維新の会の三木圭恵氏は、
憲法調査会で与党代表と野党代表が話し合って議事を進める慣例なっているが、
憲法改正に乗り気でない立憲民主党は野党代表といえないので
立憲抜きで憲法改正手続きを進めるべきと指摘した。
国民民主党の玉木雄一朗氏は、
議論は出尽くしている。立憲は反対しているが、
立憲に質問しても答えが返ってこない。
民主主義は多数決なので多数決で議論を進めるべきと指摘した。
最後に中谷元氏が「大会決議(案)」を朗読して大会は終了した。
中谷議員は、最後に演壇に立ち、決議文を淡々と朗読するのみでコメントがなく、
憲法制定推進大会なのに与党幹事としての意気込み不足を感じさせ、
期待しいていた人物だけに残念な思いがした。
6月10日まで下記サイトで状況を確認できます。