59周年録画番組から引用したもの
毎週日曜日の夕食時に笑点を見るのが楽しみの1つになっている。
長年見続けていて気になることがある。
それは笑点から知性と品性が消えて行きつつあることだ。
知性はまだしも品性というと堅苦しくなるが、
昔の笑点の笑いには知性があり品性の豊かな面があった。
笑いの中に何かぴかっとする上品な知性が感じられたのだ。
それが若い昇太師匠になってからメンバーの司会者への敬意が消え失せ、
司会者はやじられる対象となってしまった。
つまり司会者が回答者と同格になってしまったのだ。
また回答者の若返りで登場した桂宮治師匠、春風亭一之輔師匠が、
かっての歌丸師匠、円楽師匠のような掛け合いを披露するのだが、
低俗なギャグの応酬が頻発し常態化しつつある。
楽屋ネタで自分たち受けする場面はいただけない。
そのお陰で知性と品性を代表するような立川晴の助師匠が浮いてしまう。
昇太師匠には座布団を渡すタイミングに問題がありそうだ。
その本質は昇太師匠のセンスにあるのだろうが、
知性受けよりギャグ受けするところで座布団を出す傾向にある。
また座布団を渡す場面の印象が薄く、取り上げる場面の方が多すぎる印象だ。
番組上の都合があるのだろうが、是々非々の精神をより大事にして欲しい。
我が家では孫も含めて同じ笑点を何度も繰り返し見るのだが、
孫が、ここは座布団でしょう! というところなのに昇太師匠は無反応なのだ。
総じて笑点から知性と品性が失われつつあると感じている。
笑点は、もうすぐ還暦を迎える長者番組なのに、
還暦前に知性と品性を失ったギャグ番組となりそうで先が心配だ。