YouTubeの動画でところてんが動脈硬化を改善するのに効果があるというものを見た。

 

2月頸動脈の状態をエコーでかかりつけ医で見てもらっていた。

 

先生によると、平均よりかなり進んでいる、と聞かされたのだ。

 

動脈硬化が進まないようにする方法として主に食事療法があるが、

 

悪化している動脈硬化を改善する方法については寡聞にして聞くことがない。

 

だからこのYouTubeの動画は光明を見いだした気がしたのだ。

 

さっそくネットで伊那食品の「かんてんクック顆粒」30mgを購入した。

 

 

 

 

購入してからその先が進まないのが老人だ。

 

1ヶ月が経過し、今朝かんてんを食べなければとふと思い出した。

 

とりあえずかんてんを作り何かをまぶして食べてみようと思った。

 

それで女房に、

 

「ところてんにまぶして食べようとおもうんだけど、あれ、あれ、はあるか? 」

 

「何のこと?」

 

「あれだよ~、あの~、餅と一緒に食べる奴だよ。黄色の・・・。」

 

「黄色のものって?」

 

「あれだよ、あれ! 餅を食べるとき付ける奴だよ。キノコだよ」

 

「キノコ? 何? それって。・・・きなこのこと?」

 

やっと通じた。

 

「そう、そう、きなこはあるかな?」

 

「あいにくないわね。」

 

・・・。冷たい言葉に思えた。

 

「きな粉とキノコを間違うようでは認知症の薬を飲んだ方がいいのでは?」

 

また矢が飛んできた。

 

・・・・・。

 

ないなら仕方ない。

 

とりあえずマグカップにスプーンひとさじ分のかんてん顆粒を入れ少量の水で溶いた。

 

その後にポットからお湯をコップ八部目まで注いだ。

 

混ぜても混ぜても固まってくれない。

 

片栗粉なら簡単に固まってくれるのに・・・。

 

袋の裏書きを見ると、「溶かした後冷蔵庫に入れる。」と書いてある。

 

冷却が必須らしい。

 

とりあえず密封できる容器に移し替え冷蔵庫に入れた。

 

 

キュウリ、わかめ、お酢にところてんの組み合わせで食べても良いが、

 

やはり、最初の一口は、あれ、あれ、で食べてみたい、と動脈硬化の老人は思うのだった。