1 株投資の予想
3万1千円付近にいた日経平均が10月30日を底値に11月6日まで連騰した。
そしてピークを付けたかのように11月7日436円下落した。
11月8日の日経先物は200円程度上昇する気配を示している。
日経平均が急騰した背景には何があるのだろうか?
その答えを探すためにまず投資家動向を見てみよう。
1週間遅れのデーターになるが外資増加の兆候が認められる。
個人は買いが下落に向かっている。
これだけでは急騰の理由に力不足になる。
空売り比率を見てみよう。
空売り比率は10月30日に54.30とピークを付けその後急落している。
11月1日から買い戻しに動いたのであろう。
これが今回の急騰の背景と言っても良さそうだ。
予断できないが、空売りは増えても急増するまでには時間がありそうだ。
となると日経平均はドル安もありしばらくは増減を繰り返しそうに思える。
下げれば買い、上がれば売りの取引になりそうだ。
このタイミングが合わなければ損失を被ることになる。
急騰期に追随買いした者は若干ヒヤヒヤしながら過ごすことになりそうだ。
2 外貨預金の予想
他方日銀の金融政策修正後の様子を見てみよう。
(1) ドル円
日銀の金融政策後何も起きていない事が分かるし、
2020年のコロナ感染直後から円安傾向でほぼ一貫している。
(2) ユーロ円
こちらも日銀の金融政策修正の跡形もないことが分かる。
(3) ポンド円
こちらもコロナショックの円安傾向に変化はない。
(4) 豪ドル円
こちらもコロナショック以降円安傾向に変化はない。
(5) 外貨預金はやるべきか否か
米ドルは上昇に頭打ちが予想されそうだが、
それが円高に向かうにはまだ時間がかかりそうだ。
現在の円安はコロナショック後各国がインフレ対策で金利を上げたことに尽きる。
コロナショックが終了してもインフレが残っておりまだ金利低下局面にはない。
日銀の金融政策は政府の赤字国債増発で金利を上げる余地はなく、
1年程度の短期であれば外貨預金はマイナスにならず利益獲得が期待できそうだ。
円安でドル評価で下落を続ける個人の資産。
政府の失策から個人資産を守るためには海外投資の重要性は高まりそうだ。
円高を懸念して海外預金を円に換金したがミスだったようだ。
タイミングを考え分散投資の基本に立ち返ることにしたい。