9月14日、産経新聞が以下の記事を報じた。

 

 

 

 

 

1 ロシア軍はロシア領に退却せず南西に移動する

 

記事中にあるリマンは、ハルキウ西南に位置するイジュームよりさらに南に位置する。

 

ここが要衝と言われているのはドネツ川の北岸に位置するからであろう。

 

この地域をウクライナ軍が突破するとロシア軍にとっては抵抗する地形が存在しない。

 

またヘルソン周辺もウクライナ軍の攻撃が進んでおり、

 

ロシア軍が退路を断たれる恐怖におびえている可能性がある。

 

この方面の作戦指揮官の中将がウクライナ軍に捕獲され壊滅状態に陥っているようだ。

 

従って半ば占領下にあるクリミア半島に下がれば安心できると退却を進めているようだ。

 

プーチン大統領の思惑と違って現場は戦争意義を見いだせず。

 

弾薬、糧食もおぼつかないのでは作戦の継続は不可能となろう。

 

これまで多くの将官が犠牲になってきているが、

 

現場の兵士の動きが悪いことにも犠牲者が増加する要因があるように思われる。

 

ウクライナ軍にとって次のポイントはクリミア自治共和国の奪還作戦であろう。

 

それには以前から指摘しているケルチ海峡大橋の破壊がポイントとなろう。

 

ケルチ海峡大橋を破壊すればロシア軍は退路を完全に断たれ、

 

補給もないことから白旗を掲げることになろう。

 

 

2 なぜロシア軍はクリミヤ半島に退却するのだろうか?

 

ウクライナとロシアの国境付近の地図を見ていると不思議な気がした。

 

なぜ退却するロシア軍は東方に移動せず南西のクリミア半島を目指すのだろうか?

 

ここで兵士の心境を考えてみた。

 

上官の許しなく退却すれば軍刑法で銃殺の刑が待っている。

 

それを回避するにはロシア統治下にありながら自治共和国となっている

 

クリミア自治共和に逃げ込むのが身の安全を確保するのには有利なのだろう。

 

そう考えると気の毒な気はするが、ロシア現兵士の退却方向に納得が出来るのだ。

 

士気の下がったロシア軍は退路を断てば簡単に白旗を掲げるであろう。

 

退却方向の理由を考えてみてこの戦いが終末期を迎えつつあるような気がする。

 

ただ一つ気がかりなのは、負け戦で頭にきたプーチン大統領が、

 

戦術核を使ってヘルソン州を攻撃しないかそれが気がかりだ。

 

 

 

Googleマップを引用