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技術は戦略をくつがえす
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非常に興味深い一冊でした。
主に軍事に基づく歴史的背景から、戦略と技術の関係性を紐解いた書籍です。
現在デジタルという言葉がビジネスで持てはやされていますが、正にデジタル技術が戦略を覆そうといしてる今日において本書はその本質を理解する一冊となるのではないでしょうか。
本書には書かれていませんが、織田信長の1575年の長篠の戦いでの鉄砲隊の導入も、ある意味で同じ文脈で掴めるものではないかともいます。技術をいかに活用するのか人間に寄りますが、その技術への柔軟性というのは変革をする上で非常に重要であることは歴史が示しています。
本書ではいくつかの教訓が書かれていますが、その中で私が共感したものを備忘録的に書いておきます。マネジメント的な立場としては、いかにイノベーションを起こすための組織・人作りの風土を作るかがキーだと考えます。
将来の可能性を秘めた萌芽段階の技術を見つけ、育てたものが勝つ(P80)
新技術の強みを一早く理解したものが戦いを制する(P121)
機能への理解が深い者が、既存技術を活かし戦いを制する(P177)
自由な技術者と組織が新戦略を実現可能にする(P247)