どのようなトラブルが多いのか?

 

共同起業のトラブルケースの一つ目としてあげた
・意思決定のスピードが遅くなったり責任を押し付けあったりする傾向
まずはこちらについて

これはあるIT開発会社の共同経営の場合です

IT開発会社の共同経営の場合

話し合いの会議でこのような言い争いになりました。

「今は売り上げがないが大々的に販促したらお客が集まりそうだから銀行から借り入れをして販売促進にお金を使いたい」

「借り入れの保証人になる必要があるから協力してほしい」

「借金の保証人になるリスクを負うくらいなら経営から降りたい」

「今すぐ出資した金額を全額返金してほしい」

「出資金は運転資金に使っていて元気は無いだから返金には応じられない」

「返金に応じないのは経営の責任の放棄だ」

「現場の仕事は全部自分がやっていて少ない役員報酬で我慢しているのにどうして何もしていない共同代表の保証人にならなきゃいけないんだ」


このようにリスクを伴う意思決定が必要になる場合、

意思決定のスピードが遅くなるどころか意思決定できないことがあります

続いて、意見の対立から脱退時の持分返還でトラブルになるケースも多いのです

飲食店の店長と共同出資者の場合

このような言い争いになりました

「現場の仕事は全部自分がやっていて少ない役員報酬で我慢しているのに、

どうして何もしていない共同出資者に配当金を出さなきゃいけないんだ」

「店長は自分の役員報酬ばかりとって配当金が少ない」

「これは店長の経営が下手だからに違いない」

「これ以上配当が少ない状態が続くなら退任してもらおう」

「共同出資者は求めるばかりで何もやらないこんな人とやってられない」

「すぐに出資分返してください」

「出資した金額はこれくらいありますが今の会社の価値は経常利益ベースでマイナスです」

「出資した金額を全額返してくれないんですか」

「当たり前だろう今は赤字なんだぞ」


このように出資者同士の対立から脱退時の持分返還でトラブルになることがあります

確かに持ち分を返す返さないでトラブルになるケースってありますよね

まさかこんなことが・・・

と思われるかもしれませんが、

ピンチになった時こそ、こういうトラブルが起きるもの。

 

トラブルが起きる前提で、お互い信頼し合うことが重要なようです。