シリーズ4作目にして
30年ぶりの新作。
1作目は衝撃の傑作。
2作目は伝説的な
アクション映画の金字塔。
3作目は名作になる要素を
たくさん含みながらも
今ひとつ仕上がりが
インパクトの弱い印象。
といったところでしょうか。
そして、この「FURY ROAD」!
最高!もうね、最高!!
いきなりクライマックスから
始まりずーっと終わりまで
突っ走る!
『物』 扱いされる人々が
反逆をする訳ですが、
主人公のマックスからして
いきなり 『輸血袋』 として
酷い扱いを受けます。
「人を物扱いすんな!」
という、至極もっともな怒りが
劇中何度も爆発します。
ダークナイトライジングで
バットマンを追い詰めるベイン役の
トム・ハーディが
主演のマックス。
シャーリズ・セロンが演じる
フィオリサが物語をぐいぐい
引っ張り、マックスを巻き込み
否応無く壮絶な戦いに
引き込む。
XMEN ファーストジェネレーション、
フューチャー&パスト、でビーストを
好演していた
ニコラス・ホルトが
名誉ある死に憧れる
せっかちな若者
ニュークスでいい味出してます。
そして、狂気の支配者イモータン・ジョーに
なんと1作目で暴走族のリーダー
トゥーカッター役だった
ヒュー・キース=バーン。
視覚的にも凄いのだけれど、
それにストーリーがちゃんと
絡んでおり、
ただのアクション映画では無い
物凄く意味ある内容になってます!
現代社会の様々な要素が
ちゃんと描かれており、
疾走するストーリーと共に
絶望と怒りに共感し、
時々ちょっと息抜きがあったりして
『映画』ってのはこういうもんだ!
というジョージ・ミラー監督の
力強い熱意に圧倒されます。
狂った現実が、三人の王の姿で
情け容赦無く襲いかかる。
「権力」「戦争」「経済」の醜い王達。
どいつもこいつも
トチ狂ってて、とても話し合いや
交渉などできやしない。
さらにその周囲にも
敵の部族達が待ち構えている。
その真っ只中を走る走る!
戦って戦って逃げて逃げる!
登場人物達が様々な
バックストーリーを背負っているが、
「わかるでしょ」とでも言うように、
観る側に想像させるようになっていて
あまり詳しく描かれません。
その分、シャープな演出でムダが無く
本当に壊れ爆発する車、吹き飛ぶ人間
度肝を抜かれる映像で飽きることなく
最後まで楽しめます。
火を吹く車!火を吹くギター!
最高!!すげえ!
旧作の2の良いところと
3でやろうとしてできなかった事を
足して200ぐらい掛けた内容と
でもいったところでしょうか!
おすすめの映画です!
そして4では、
マイケル・キートンのバットマンを
リアルタイムで観た者にとって、
この作品のマイケル・キートンの
役は心に沁みます。
そして、
インクレディブルハルクで
ハルクをやったエドワード・ノートン。
アメイジングスパイダーマンで
ヒロインをやったエマ・ストーン。
なにかしらヒーロー絡みのキャスト陣。
名女優ナオミ・ワッツが駆け出しで
キャリアへの不安に怯える新進女優。
そしてあのハングオーバーで
全く周囲の人間とコミュニケーションを
取れない役で爆笑をさらった
ザック・ガリフィアナキスが
周囲の思惑に振り回される役で
出ているあたり、ニヤニヤしてしまいます。
劇中の会話にも
ジェレミー・レナー(アベンジャーズ)
マイケル・ファスベンダー(XーMEN)
だの出てくるし
ロバート・ダウニーjr(アイアンマン)
に至っては嫌味まで言われる始末。
恥をかいても、傷ついても
他人を傷つけたことに
はっと気づいて焦っても、
ワンショット、ワンカット風の映像は
とにかく時間が進んでいく。
実際の人生でも、
大恥をかいて死にたい!と思っても
容赦なく時間は進むもの。
そして思わぬ影響があり
それが連続して化学反応を起こし
手に負えない状況がさらに変わっていき・・・
現実からは逃げられない。
しかし現実を動かすのは
人間の思いと行動。
妄想でも利己的でも
悪意でも善意でも
とにかく皆の思惑と
言動が複雑に影響し合い、
つながっていき
立ち止まっていられない。
ワンショット風の撮影は
そんな事を何度も痛感
させられます。
ところで、劇中の音楽、
ドラムが聞こえて来て、カメラが動くと
ストリートでドラマーが実際に
演奏している、といのは
日本映画の
ミスターミセスミスロンリーで
なんだがよく似た演出を
観た気がするのだけど。
まあ、思い出した、というだけですが。
何度か不思議な映像があり
これは現実か?と混乱するところが
あり、これがはっきりわからない所も
素晴しい大人のファンタジーとして
味わい深い余韻を残します。
『殺人の追憶』、『グエムルー漢江の怪物ー』、
『母なる証明』、『スノーピアサー』などなどの監督、
ポン・ジュノ監督プロデュース。
『殺人の追憶』の脚本
シム・ソンポが脚本と監督を務める
海洋サスペンス・・・・
だと思って観にいったところ、
サスペンスどころでは無い展開に
びっくり。
途中、あまりの事に凍りついた。
「え?」「え?」と
連発してしまった。
『チェイサー』、『哀しき獣』の
キム・ユンソクが船長。
船員の命を守るために
船のウインチを壊す、
無骨ながらも優しく、責任感の強い船長。
生活は苦しい、それでも
船員達の面倒をみないといけない。
そして、
生活のため中国からの朝鮮族の
不法な密入国を手伝う仕事に
手を出してしまう。
最初は小さなトラブルがいくつか
あるも、簡単に運ぶかと思えた計画だが
思わぬ事件が起こり・・・・
予備知識無しで観たので
本当に驚いた。
逃げ場の無い船上で
追い詰められていく船員達。
霧の中、サスペンスどころか
最早ホラー映画ばりの地獄絵図。
JYJのパク・ユチョン演じる純真な青年は
一人の若い女性と心を通じ、
必死で彼女を守ろうとするが・・・・。
人間は恐ろしく、優しく
醜く美しく、弱くて強い。
舞台の演劇が原作だそうで、
さらに実際にあった事件が
モデルとなっているとのこと。
あまりに凄まじい展開に
時々頭の中が置いていかれそうに
なったけど(起こってる事が突然すぎて
一瞬、理解できなかった)。
切なく複雑な思いの残る
美しいラストだった。


















