山種美術館展~大正から昭和へ
今回、この展覧会では、川端龍子の「鳴門」が展示されるので、
これを是非観たいと思いました。
「鳴門」は六曲一双の色鮮やかな屏風絵です。
縦1m85cm、幅はなんと8m38cmもあります!本当に大画面と言う形容が
ぴったりの作品で、まさに「健剛なる芸術」であり、その大胆な構図は、
群青の海を際立たせていました。
ただ、私が思っていたよりも、海の色の深さが感じられなかったような
気がします。
これは、きっと、この作品が、波のうねりの大胆さに示されるような、
龍子の豪放さの面を強く表したものだからでしょう。
その他の作品で、好きなものは・・・
上村松園の「蛍」は、着物の涼しげな青と優しさを湛えた微笑みが
印象的でした。
竹内栖鳳の「班猫」(重要文化財)は、ふさふさした毛が、
思わず触れたくなるような感じで、瞳の色に吸い込まれそう。
今村紫紅の「富士川」は河原の石と、川の流れの描写が、点と線で対照的で
雰囲気がでていました。
勿論、他にも素晴らしい作品がたくさんありました。
今回、展示されていませんでしたが、同じ山種美術館所蔵の作品で
奥村土牛の「吉野」、「鳴門」、
上村松篁 の「白孔雀」、「竹雪」 は観たいです。
この山種美術館は、2009年秋、渋谷区広尾(恵比寿駅より徒歩10分)に
移転し、新美術館が開館予定です。
