あらすじ
台湾原住民の族長の家に生まれたアリフ(ウジョンオン・ジャイファリドゥ)は
やがて故郷に帰り跡継ぎとならなければならないが
女性になりたいと思っている...

チャオ・イーラン、ウー・ポンフォン
チェン・ジューション、チョン・レンシュオ主演
ワン・ユーリン監督
『阿莉芙 Alifu, the Prince/ss』(2017年)ワールドプレミアを
東京国際映画祭で。

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(以下、映画の核心に触れる部分もございます)

多民族入り混じる新感覚LGBTQムービー。
主人公含め
内心の葛藤はあまり深く描きこまれていない、やや散漫な描写なので
群像劇に近い浅さが。
警察官の彼もQの切実さや葛藤というよりは
女装家に過ぎないようにも見える。
シェリーのエピソードは新派調、紋切り型、演歌的でもあるし。

しかし、アジアで最初に同性婚が法的に認められようとしている
変化の速い台湾の空気、多様さも伝わってくる。
韓国映画『ビューティー・インサイド 뷰티 인사이드
The Beauty Inside』(2015年)
のような性差を超えた多様さ、
映画の中で何度か流れた
CITIZENS! True Romance
のようなメッセージも感じられて。

ワン・ユーリン監督の
「大人というのはいつも人生に困惑している」というのは
真理かもしれないと思う、「子ども」が解決する未来の余韻。
(子供が映画的エクス・マキナであってはならないが...)

余談だが
アリフとルームメイトが
「永遠に愛する!」
「韓流ドラマの視過ぎ!」とふざけたり、
「イェッポヨ~サランヘヨ~」と韓国語で言うところなど
純愛にロマンスと言えば韓流という認識がアジアに刻まれていて
アジアのコンテンツ、映画の中で参照され、揶揄されてもいるのだなぁとあらためて。
フィリピンのアニメでもそうだった...

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一方、台湾発BL(ボーイズラブ)ドラマシリーズ「HIStory」が
映画館で公開もされ(「マイ・ヒーロー」「離れて、離さないで」「ボクの悪魔」)
日本の腐女子に訴求する台湾のBL文化は
このようなLGBTQ映画の他にも注目されそう。
「琅琊榜(ろうやぼう)―麒麟の才子、風雲起こす―」の
蘇靖CP(蘇哲と靖王カップル)は中国でも人気だったそうだが
同性のスキンシップも豊かな韓国、
特にK-Popアーティストがイルデ(日本デビュー)時
緊張などからメンバー同士でべたべたしているシーンが
実写での起源、という気もする(二次元では日本が先行していても)。
10年位前の東方神起やSUPER JUNIOR あたりから...
(個人的には、リアルゲイ友がいるのでBL的消費や腐女子は全く受け入れられない...)

VOGUE11月号によると
ジェンダーの多様性は現在
LGBTQQIP2SAA、と...
映画もすぐに追いついてくると思う。

to be continued...!?

buzz KOREA

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