『スタートレック』シリーズは
生まれていなかった、
ほとんど視たこと/観たことがなかったけれど...
ジョン・チョー出演ということで観たところ...
韓国絡みで気付いたことなど少々をつれづれなるままに。
クリス・パイン、ザカリー・クイント
ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン
ジョン・チョー、サイモン・ペッグ
アントン・イェルチン、イドリス・エルバ出演
ジャスティン・リン監督
『スター・トレック BEYOND Star Trek Beyond

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(以下、映画の核心に触れる部分もございます)

映画は
平和・停戦の象徴として持参したAbronath!?が
争い戦いの火種になるというアイロニーから始まり寓話性を感じたが...
TV放送開始当時(1966年)、
未来の宇宙空間での出来事と設定し、SF形式をとることで
社会問題を検閲されずに語ることが出来る、と
作者ジーン・ロッデンベリーが考えていたことが時折思い浮かんだ。

U.S.S.エンタープライズ NCC-1701が
物資補給に立ち寄った宇宙基地ヨークタウンでは
スールー(ジョン・チョー)の家族が待っていたが...
今回初めてスールーの同性のパートナーと娘が登場。

ヨークタウンのシーンはドバイで撮影されたそうだが、
ドバイでアジア系ゲイを引き受ける俳優がいなかったそうで
共同脚本家のDoug Jungがスールーのパートナー役として出演することに。韓国系アメリカ人。
スールーの同性パートナーの設定をアジア系にすることは
インタビューによるとジョン・チョーの意見が反映されているそう。
アジア系ゲイはアジア各国でまだゲイがそれほど社会的認知を得ていないため
アジア系パートナーを選択することは少ないらしい。
しかし、スタートレックは現実、現状を超えて=ビヨンド Beyond
いつかアジア系ゲイ同士のカップルが堂々と闊歩出来る近未来も視野に
スールーのパートナーをアジア系に設定した、といういきさつが。
ドラマが放送されて50年、
今も「スタートレック」はその原点、出発点通り
SF形式で社会問題を語っている部分があるのだと感慨深い。

なお、元祖スールーのジョージ・タケイはゲイ・アクティビストでもあり、
スールーの設定がゲイになったことには賛同を示していたそう。

ゾンビ化!?した元船長も...
穿った見方をすれば
ベトナム戦争イラク戦争等でPTSDになった軍隊(米軍)の兵士の恨みが残っているようにも見え...
SFのフレームから浮かび上がる現代社会の問題を示唆もさせるよう。
それでも、
エンディングのカーク船長の誕生日パーティーのシーンで
absent friendsへ向けて乾杯する時
それらの人も念頭に置かれ
追憶され記憶され哀悼され一抹のカタルシスが表現されているように感じられた。

全体的に活劇としては(スターウォーズ世代のせいか...!?)
壮大な音楽にサラウンドされて進行する交響詩的アクションは時に退屈でもあったが...
Transwarp Theory がビジュアル化されている点や
鰯の大群もしくは昆虫のような動きで攻撃する敵の陣営、隊列のStrategyが興味深くもあった。

余談ですが
未来の人にとって
SabotageBeastie Boys)と
Do the right thingへの評価に差があるのが納得いかないわ...
(どっちもスキ)

冒頭、巨大に見えたエイリアンが小さかった、というオチは
『銀河ヒッチハイクガイド The Hitchhiker's Guide to the Galaxyへのオマージュ!?ですね...
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 Trumbo』のジェイ・ローチ監督ら製作)

to boldly go where no man has gone beforeのフレーズは
一説にはホワイトハウスの文書からの引用らしいが...
今回Political Correctness的(gender/race-neutral)に
to boldly go where no ONE has gone beforeと変えられ、ウフーラによって発せられているのも
現実の社会問題にコミットするSFとしてのスタートレックらしく
余韻を残す。

最近のアメリカ映画は今作含めカナダ撮影の作品も多いですね...
(インセンティブや税控除の特典も多いらしい)

to be continued...!?

buzz KOREA

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