文化庁メディア芸術祭20周年企画展―変える力 Japan Media Arts Festival
提携企画で日米フィリピンのミュージシャンのトーク、
Liquid Asian Pop Scene へ。
会場は千代田3331
Maltine Records社長Tomad氏、Moon Mask氏(fka Ulzzang=オルチャン=얼짱 Pistol)
ZOOM LENS主宰 Meishi Smile氏、tofubeats氏。

liquid asia.jpg

奇しくも、Like a G6 が好き過ぎる
Far East Movement(FEM)が

パク・ジェボムユン・ミレ(T=Tasha)SISTAR ヒョリン、
EXO チャニョル、Urban Zakapaと新アルバムでコラボレーションのタイミング。
アジア系アメリカ人によるFEMとはいえ、
これだけ韓国とのコラボが入るとは(しかも、韓国側は事務所の壁を越え)...
WORLD MUSIC とK-Pop の大がかりなコラボは始まっている。

EXOチャニョル featiring の
Freal Luvは Asian groovy gloomy なクラブ系サウンドにちょっと嵌る。
Far East Movement x MarshmelloFreal Luv ft. Chanyeol & Tinashe
特に、英語と韓国語がシームレス seemless なチャニョルのラップパートが
magic wordめいてカッコ良すぎる...
K-Popとのコラボ曲ということで
販売チャネルも韓国の8大音源サイトにまで広がっている。
(Bugs/Melon/Genie/Olleh Music/Mnet/Naver Music/Soribada/Monkey3)
FEMにとってはアジア市場でのさらなる広がりも期待されているだろう。

EXO チェンもEDM DJ Alesso とコラボレーションした「Years」を SM STATION で発表したばかり。
DJ アレッソってカルヴィン・ハリスやUsherらを
プロデュースしていたのですね...

さて、トークでは(この期に及んで...)
J-Pop には言語の壁があるから...との発言もあり椅子から転げ落ちそうにも。
ちょうどこの週に防弾少年団 방탄소년단 BTSの新しいアルバム「WINGS」が
米国はじめ97カ国のiTunesで1位を記録し
UKチャート入りもしたばかりだったから。
(10月14日付全英アルバムチャートで62位、全英インディペンデント・アルバムチャートで16位)
英語版ではないアルバムが英語圏チャートにチャートインしている現代、
言葉の壁を越えてK-Pop が人気を得ている現在、
言語の壁という言い訳は今さら通用しないのではと内心思いつつ...
(あまりに官僚的時代遅れな認識...)
そんな官僚的テーマ設定と齟齬あったのが、日米フィリピン音楽家の発言。
期せずして、ぽろっと
K-Popはすでに一つのジャンルとして確立しており
デフォルト・チェック対象として認識されていることも顕に...

Youtubeで人気のピコ太郎はPSY再来とも言われているそうだが...
英語(かんたんな英語)でアピールするピコ太郎と
韓国語のままで人気を得たPSY「江南スタイル」と、
言語の壁を越えている、越えて来ているのはやはり...と感じざるを得ない...

東南アジアのアーティストも4組紹介されたが
フィリピンのReese Lansangan(テイラー・スウィフトっぽい曲)
タイのX0809はどちらも英語で歌う。
アジアから世界へ、とより広いマーケットへ、世界進出を考えた場合
英語詞で歌うことは最初に考えられる戦略の一つかもしれないが...
K-Pop も当初は英語で歌ったり中国語版を出したりしていたものの
メジャーになれば韓国語の曲にまず速いレスポンスが来るのが現在の状況。

フィリピンのアーティストは
ブラジルのDJ MASA とコラボレーションもした
DJ SHIMMixes 位しか知らないので上記女性アーティストの雰囲気は新鮮だったものの...
monolithic、アニメという単一な側面で海外では受容されがちなJ-Pop の現状をそのまま反映したかのような
タイのアーティスト XIGNALITY には思うところあり。
聴いた曲は日本のアニメBGM + 初音ミクっぽいつくりで
日本文化の一面(だけ)を集約した趣、クールジャパン推しと軌を同一にする感も。
アニメ色が他の個性を塗りつぶしてしまうのは少々残念な気も...

K-Pop を入り口に
多数のコラボやリメイクを通して
例えば韓国のむかしのロックやフォークなどにも関心を持つ、深掘りに進む場合があるが...
普遍的でなく、ローカル過ぎる方が
その個性で世界に認知され愛されやすいのではと考えていた(映画は疾うにそうなっている)。
その意味では、フィリピンのローカルな、タガログ語で命名されたBuwan Buwan Collective
JORGE Juan Bautista Wienek ホルヘの個性に可能性が感じられるような...
(ジャンルはエレクトロミュージックだとしても...)
東南アジアは東アジアの国と相違して
元々多民族な国や都市も多いから(タイも中華系インド系など...)
ローカルにピジン、クレオールな個性はあふれているはず、
それを生かさない手はない、と思うのだけれど...

同様に、
ポップでクールなK-Popだけでなく...
サヌリムチョー・ヨンピル、最近なら薔薇旅館など
ローカル過ぎる楽曲の良さが海外に伝わった時こそが
韓国の音楽の真髄、真の魅力が伝わった時、と思ってもいる。

上記言語の壁、ローカルの魅力のほかに
質問してみたかったのが(いずれも質問せず)
音楽プラットフォーム力の問題。
映像の世界ではNetflix 等ストリーミング、動画配信サービスが人気を得て
日本でもデジタル音楽配信サービス(ストリーミング・サービス)のSpotifyが9月29日に上陸したところ
(インストールしたもののまだゆっくり利用する時間がなく...)。
Spotifyは配信だけでなく、育成プラットフォームとしても機能することを企図しているため
ネットレーベルの役割と競合するところもありそう。
ネットレーベルは日本国内に100前後あるそうだが、
黒船襲来的米国発のストリーミングというチャネル、プラットフォームに
今後どのように向き合い関わっていくのか、
ちょっと聞いてみたかった...

一方、
リスペクトを抱かざるを得ない
エクスクルージブなTIDAL的、
個性的なプラットフォーム力も持たない、影の薄さ(日本発、がまだ影が薄いということなのかもしれない)と
どう折り合いをつけ
量と質、それぞれの優位性を個性としてそなえるプラットフォーム群の中で
どう泳ぎきるか...聞いてみたかった気もする。

文化庁メディア芸術祭は
パク・セジョンのCGアニメーション『Birthday Boy』
が上映されると聞いて行ったのが
最初だったかしら...約10年前(その頃は恵比寿で開催)。
今回海外作品の20年としてまた上映される。

K-Pop好きだけれど
最近フックがループしているのが(hook song)
宇多田ヒカルの新曲「道」...

to be continued...!?

buzz KOREA

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