昨年6月に記していた通り
韓国の監督と俳優計五名が
アカデミー賞を選定するAMPAS新会員=Class of 2015
に入っていましたが...

白すぎるオスカー #OscarsSoWhite
(ノミネートされるのはまたしても白人ばかり)という批判の渦中において
ダイバーシティ Diversity 多様性あるオスカーへ
なんとかして移行しようとする意識は授賞式にも垣間見え。
司会 Chris Rock のブラック・ジョーク、
白すぎるオスカーの反動、反作用のような
黒すぎるジョーク!?のquip、punchline連続...

chris rock.jpg

しかし...
クリス・ロックは黒人対白人の対決に白熱!?するあまり
アジア系への配慮を欠いたジョークは飛ばす、という矛盾した進行も。
インドの女優Priyanka Chopraや
韓国からはイ・ビョンホンがプレゼンターとして登場し
韓国を代表するソプラノ、スミ・ジョーは
パオロ・ソレンティーノ監督『グランドフィナーレ』の
SIMPLE SONG #3
主題歌賞にノミネートされ出席していたというのに...

余談ですが...
原作ではアジア系が主人公にも関わらず
白人を主役にして映画化される傾向も
もう一つの So White
#HollywoodSoWhite として認識されて来てもいるそう。
(例えば『ラスベガスをぶっつぶせ』 等。
主演の一人、韓国系アーロン・ヨーは釜山国際映画祭 も訪問)

アジア系への配慮のないジョークについては、
(自身の)人種差別問題、マイノリティ問題に敏感な人全てが
他者のマイノリティ問題や差別問題
例えば性的マイノリティ差別にも同様に同等に深い関心と理解を持っているわけではないから...
と考えざるを得ないが...

アカデミー賞が多様性を獲得しようとする
過渡期、移行期なのかと思えば、もう少し見守ることもできるかもしれないし...
いつになったら変わるのかとお尻を叩くことも必要かもしれない
微妙な時期。
というのも、黒人を描いた秀作映画
Selma 等)が
全くノミネートされていなかったことは記憶にも新しく...
「2年目の」 #OscarsSoWhite でもあるから。

一方、
トランプ氏が「メキシコの金で(メキシコとの国境に)万里の長城のような壁を作る」等と
人種差別的憎悪煽動する発言で息巻く大統領選予備選挙のさ中
監督賞はまたしてもヒスパニック、メキシコ出身の
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ Alejandro González Iñárritu監督が受賞した、
というのも象徴的。

 

『マッド・マックス 怒りのデス・ロード Mad Max: Fury Road の6部門受賞も
若干Diversityを感じさせたが...
Down UnderなAussie のパワー╭( ・ㅂ・)و ̑̑

そして
アカデミー賞授賞式のエンディングに
(ボイコットした)スパイク・リー監督Do the Right Thing のテーマ
Public Enemy Do the Right Thingが流れた のも意味深い...
#OscarsSoWhite に Black People の司会者や音楽を使うことで
バランスを取ろうとしているのか...

それにしても受賞者や司会者等が
地球の環境問題から
LGBT差別の問題(by Sam Smith)
人種差別の問題まで
あらゆる問題に言及し俎上に載せているような
アカデミー賞授賞式のプラットフォーム 感もスゴイ。
Super Bowl スーパー・ボウル 以上のプラットフォーム、
白熱アメリカ教室になっていた感も...

クリス・ロックのジョーク、
もし #OscarsSoWhite を理由にアカデミー賞をボイコットしても
ケヴィン・ハートが代わりにここに立っていただろう...
ケヴィン・ハート、現代自動車のCM に出ていた人ですね!

だいすきなAmy Winehouse のドキュメンタリーが受賞したのもうれしい♪

さて、韓国映像資料院では
最近ロシアやドイツで発掘された
日本による植民地支配時代の記録映像7編を
3月1日 #remember1919 に上映
するそう
(一般初公開)。

『南綿北羊政策 남면북양정책』(1934年)
のタイトルは
内地=日本で利用(搾取)するため
朝鮮半島の南部では木綿を栽培し
北部では羊を飼育した政策を表している。
オーストラリアから運ばれた羊たちの視点で
羊たちのモノローグ・スタイルの字幕付き作品らしい。
興味深い!

車上から撮った、
1924年10月開催黄海道の畜産物共進会(황해도축산공진회)
(~現代で言うところの品評会や畜産物フェア)
の記録映像(タイトル未詳)の上映も。

ドイツ人宣教師 Norbert Weber による記録映像
『静かな朝の国で 고요한 아침의 나라에서』(1927年)や
同氏による短編
『한국의 결혼식』
『한국의 아이들 속에서』
『한국의 선교현장에서』
『조상숭배』(以上、1927年)の上映も。

当時の生活や産業の様子も知ることが出来そうな記録映像。
いつか観てみたい...
「日韓国交正常化50周年
韓国映画1934-1959 創造と開花」特集上映

1930年代、1940年代の記録映像も観ていたけれど...
藤田嗣治が監督として撮った
「現代日本 子供篇」(1937年)
等も興味深かったから...

to be continued...!?

buzz KOREA

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