日中韓―絆の再発見セミナー
今回のテーマは「時代を映すテレビドラマ」。

2007年、小泉政権下で労働者派遣法の規制が緩和された頃
日本テレビ制作のドラマ「ハケンの品格」が反響を呼んでいた。
2013年、「ハケンの品格」の韓国リメイク
キム・ヘス主演「職場の神 직장의 신」(KBS)もある種ヒューマンドラマの趣で
ふだんドラマを視ない視聴者も巻き込み
韓国でも反響を呼んだそう。

非正規雇用の労働者に寄り添い、励ますようなドラマは
その後のtvN「ミセン」
JTBC「錐」
そして映画『明日へ 카트 Cart』(2014年) に至る土壌、社会の空気
パラダイム・シフトをもじわじわ形成していたのかもしれない...
と思い至る。
もちろん、
2009年のキム・ミレ監督ドキュメンタリー『外出』 等が先行してはいるけれど。
ドラマ、TVから伝染する情緒、即ちお茶の間が醸成する空気、
その変化の原点・源泉が日本のドラマかもしれないと考えると興味深い。
(その後日本の派遣法はさらに改悪が続いているが...)

また、「ハケンの品格」(未見)の約10年前には
同名マンガが原作のドラマ「ショムニ」(未見)があった。
(原作のマンガは読んだ記憶が...)
約10年の間に日本に
日本経済に何があったのだろう...
(答:失われた10年が20年になり...それは失われた20年になった)
と思わせるほどのテーマの転換ぶり。
そしてそのテーマは海を越えて
お隣の韓国でも共感を呼んでいたとは...感慨深い。
映画よりも身近で気軽に視ることが出来るTVやドラマが作る
時代精神 も少なからず
相互に影響し合っているのかも...
日本では考えられなかった政治批判・諷刺がテーマの
今年の日本ドラマ
も、
もしかしたら基本に忠実で正攻法(ある意味泥くさい)な
韓国ドラマ風なクリエイションでもある。

余談だが
日本ドラマの韓国リメイクは
回数が長い分人間関係がしっかりめに濃厚で
セリフもたっぷり情緒たっぷりで泥くさい一方、
主演俳優が超美男美女で華あるスタイリッシュさとのギャップに
嵌まったりもする。
まるでPSYの「江南スタイル」のようなアンビバレントさ、ambivalent で...
閑話休題。

「時代精神」 も伝染し
ドラマや映画のコンテンツを通して共感が広がるのだなぁと思った次第。

前回は、日中韓茶文化について

to be continued...!?

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