東京大学大学院現代韓国研究センター五年の区切りに開催された
シンポジウム「日本の韓国研究、韓国の日本研究と
日韓国交正常化50周年
日韓1965年体制を『鍛え直す』ために」へ。

第1セッション「日本の韓国研究を問い直す」
日本における朝鮮半島研究は他国での地位を急速に失いつつある、
ガラパゴス化状態にあるという現状。
アウトサイダーでありながらインサイダーに近づきたいと
考えていた時代の名残はあるのか...

壇上だけでなく
フロアも
和田春樹先生、吉田光男先生といった韓国研究・朝鮮半島研究の雄、
錚々たるメンバーで...豪華過ぎ!
新旧世代間の応酬も臨場感あふれたひと時。
「反日と嫌韓はネットとマスコミが作った幻想を信じている」
といったごくあたり前で真っ当至極な認識が
もっと多くに共有されればよいのだが...(;_;)

nikkan sympo 20150314.jpg

第2セッション「韓国の日本研究を問い直す」
韓国で人気の作家、
よしもとばななや村上春樹の翻訳は
超訳(スピーディーな翻訳)により
作家の文体を訳しきれていないのでは、というお話も。
作家の文体を翻訳に写す(移す)のは
(じっくり時間をかけても)
異なる言語間で相当難しいとは思うのだが...
ちなみに最近は跳訳もあるそう。
ライトノベル化という従来の意味の跳訳ではなく、
K文学(=K文学、韓国文学)の新ジャンル!?
Kロマンスについての跳訳。
翻訳者が粗翻訳・下訳の後
作家が小説らしい文体で整えると跳訳の出来上がり。
イタリアの古い諺「翻訳者は裏切り者」も思い出す。
翻訳者は「不実な美女か忠実な醜女」かの間で揺れている

閑話休題。

韓国の研究者による
「明治維新は日本が儒教化することで出来た」という、
日本人が中から気付かない・気付けないことを
外から気付き、
1、相手を理解しつつ
2、普遍的なものを見つける→世界レベルの学問
が実現した、という実例が興味深かった。
近くて、似ているようでそう似てもいない両国間だからこそ
相手を理解しつつ相対化もし普遍的なイデアを見つけられるのだ、と。

第3セッションはラウンドテーブル
(日本の)「責任を負わない政府、事実を言わないマスコミ、勇気のない学者」
という指摘があったが
このままでは三すくみ、三つの妖怪に取り囲まれて
引きこもり・精神的鎖国が加速しそう...
一部の、立ち上がる市民だけは希望かも...(/_;)

と、若干不安、悲観的にもなったが...
翌月の、(別の場所で開催された)
日韓経済経営50年の歩みと展望シンポジウムでは
(経済の視点からでは)
少し楽観的な気分にもなれたのでした...

to be continued...!?

buzz KOREA

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