ライブドア騒動をまとめてみる | Go The Distance

ライブドア騒動をまとめてみる

だいだいこんな感じじゃないかな、と。

火種になったのは、「風説の流布」による証取法違反の容疑です。ガセネタをネット上に流して自社の株価操作を意図的に行う、という違反です。一言で言えば自作自演です。

日本最強の検査機関、東京地検特捜部による強制捜査が入ったのはその件です。が、ここからライブドアの違法性が連日連夜取りざたされ始めました。風説の流布だけじゃないことがどんどん明るみに出だしたのです。

① 元幹部による粉飾決算証言

ライブドアマーケティング社の決算について、

「赤字だった04年第3四半期の決算短信を黒字にした」

と粉飾したことを供述していることが明るみに出ました。経常利益を7000万円以上水増しする内容の粉飾で、ホリエモンらの指示で実行されたということです。キタコレ。

「供述=事実」ではありませんが、火の無いところになんとやらです。

② 監査調書の修正

ライブドアや連結子会社の会計監査を担当する「港陽監査法人」、いったん作成した05年9月期決算などの監査調書の一部を修正したことが明らかになりました。

同法人はいったん「法律上問題がある」とする監査調書を作成した。しかし、この当初案を見たグループ幹部から修正を求められたため、この違法性を指摘した部分を削除したとのことです。

③ 株式交換錬金術

何が問題になっているのかというと、

「既に傘下にある子会社を、あたかも新たに買収するように装って発表し、株価のつり上げを図った」

という点です。

流れ的には「子会社買収偽装→株式交換→株式分割→売却・還流」です。

ライブドアマーケティング(LDM)がマネーライフ社を買収したケースを考えて見ます。

LDMは04年10月25日、マネー社を同12月1日付で買収すると発表しました。マネー社の株主は「VLMA2号投資事業組合」ということで、LDMは新たに新株を発行して、マネーライフ株と引き換えにVLMAにそれを渡して、買収を行う方式でした。

これが既に偽装の始まりだったようです。

マネー社はライブドア本体が同年6月に別の投資ファンドに買収資金を出す形で事実上買収済みだったことがわかったのです。

つまり、既にライブドアグループ内に入っていたマネー社を、あたかも新たに買収するように装って発表し、株価のつり上げを図った点が違反であると疑われているようです。

実際にLDMが発行した新株1600株は翌月は1株を100株に分割すると公表され高騰しました。その後、同組合が売却し、約6億6000万円がライブドアに還流されたという壮大な自作自演がなされており、ライブドアが反復継続して同種行為を繰り返している事実が明るみになっています。こりゃ明らかにわざとだろ、と。タイーホしちゃうぞ、と。

まるで布団を叩いてみたら埃がいっぱい出てきた、そんな感じがしますね。

今後は事情聴取→逮捕か拘留→起訴 or 不起訴・・・・という流れになるでしょう。ホリエモンは今何を思っているのだろうか。