James JoyceのEveline


Augus WilsonのRaspberry Jam


この二つの短編作品に共通するテーマは『目ざめ』の体験。


長編小説が主人公の成長を扱う作品が多いのに対して、短編の場合は、自分がこういう人間だったのか・・・と気付いたり、ひょっとした瞬間に『あれ?』と気付くような、小さいけれど大きな瞬間を扱うのが得意なようだ。


どちらもイギリスの作品で、Evelineの方は易しい英語で書かれていて読みやすかったが、内容は読めば読むほど味がでてくる感じが良かった。


家での生活に疲れ果てた主人公Evelineが船乗りのFrankと駆け落ちを試みようとするが、いろんな葛藤で身動きがとれない様子が、意図的に受動態や状態動詞を用いることで上手く表現されている。同じ内容の繰り返しでも場面によって動詞の使い方や形容詞の選択を変えている作者の腕前が光る作品だと思う。


Raspberry Jamの方は結構長い作品。主人公の少年Johnnieは中産階級の自分の家族の胡散臭さに絶望している。しかし、ある時、町の人達からのけ者扱いされているが、Johnnieと同じ価値観、物の捉え方をする地主階級のおばあさん達と仲良くなり、ようやく孤独から解放されたかのように見えるが・・・おばあさん達が本性を表したことで・・・みたいな、結構ラストはサスペンスチックというか残酷なお話。


共に約1時間ぐらい1通り読み通すのに時間がかかるが、3回ほど読んだら、何も書き込みをしていないコピーを使って、意味を取れるか?和訳ができるか?のチェックをしていきたい。


試験は4,5行の長さの英文和訳が6,7問と、その英文に下線が引いてあって、作品の流れや解釈を問う問題が出る。


担当の御輿先生からは講義終了後にアドバイスをいただいたり、よく質問させてもらったので、試験対策も力を入れて頑張りたい。