・・・もし自分の生まれつきの傾向を克服しようと努めないのなら、教養などというものは、そもそも何のためにあるというのかね。


他人を自分に同調させようなどと望むのは、そもそも馬鹿げた話だよ。


私は、そんなことをした覚えはない。


私は、人間というものを、自立的な個人としてのみ、いつも見てきた。


そういう個人を探求し、その独自性を知ろうと努力してきたが、それ以外の同情を彼らから得ようなどとは、まるっきり望んでもみなかった。


だから、現在ではどんな人間とも付き合うことができるようになったわけだが、またそれによってのみ、はじめて多種多様な性格を知ることができたし、人生に最も必要な能力を身につけることができたのだ。・・・

Byゲーテ (ゲーテとの対話 上 より)