2014年の7月に父を亡くし、その8か月後に17年間一緒に寝ていた猫が18歳で亡くなったとき、私 は世界で独りぼっちになった。
ずっと隣で寝ていた猫だった。 あの子がいなくなってから私には家族がいない。 思ったより辛い日々だった。 【この世界に私のことを知っているものはもう誰もいない】 それは事実ではないが、そういう気持ちにしかなれなかった。
猫の一周忌の3月20日を迎え、亡くなってしまった猫には後ろめたい気がしたが、徐々に家族が欲しいという 気持ちが高まっていき、猫の鳴き声が聞こえると雨が降っていてもサンダルで傘もささずに探しに行ったりし た。
5月28日に府中の猫の譲渡会に参加したが、猫ブームのせいか、応募した人たちの数が多くて、単身者だ からなのか、断られてしまった。他の譲渡会も似たようなものだった。
その後もインターネットで猫との出会いを求めたが、東京近郊ではやはり単身者であることが災いして猫を手 に入れることは叶わなかった。 東京はもちろん、千葉でも、埼玉でも断られた。 単身者ではなくなりたくて、猫を探したのに、単身者であることを告げた途端に断られ続け、ネット 検索しているうちに気づけば地方都市まで探していて、結局、山口県にまでもらいに行くことになった。
以前の猫の担当医だった獣医師のDr.Kに何度も電話で相談したうえで、8匹の猫を引き取りに行った。 2匹はうちの子に、あとの子は三種混合ウィルスの注射を終えた後、里親会に出すという条件で。 費用は全て私自身が持つ予定で。 お金ならある。私にないのは家族。 私には2匹の息子ができる。 親のいない6匹には家族ができる。家族がいない子たちに家族を持たせてあげて、私自身も三人家族になれるなんてみんなwinwin。
素敵なアイディアだと思った。このときDr.Kも賛同して、応援してくれた。