不器用ですから、に甘える男たち。 | confeitoooo!

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日々のこと。

仕事で男女の心理の差について考えることが多くて、
なんとなく最近浮かんだこと。

昨年に引き続き、女性のオス化だったり、
(仕事ができて)かっこいい女性だったり、
女性向けのコラム系記事を多く出しているメディアや、
各社女性誌が、“強い女性”像を打ち出すのはもはや普通。
男女逆転的な要素を出しているワードなんかも多いです。

先週は政治ネタからの派生で、
女性の社会進出ネタもニュースにあふれていたなぁと。

確かに実感値としても、女性の方が、
ここ最近は“強く”なってきているのかなとは思います。
仕事でも恋愛でも、生活でも、精神でも。

少し前にものすごく納得感があったワードはこれ。

*最近増えてる「チャラ男系女子」の特徴・6つ
http://howcollect.jp/article/5749

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別にどちらが強くても良くって、
どちらかが強いことによってどちらかが弱い、
となるわけでもなく(論調としてそうなることはありますが)、
結局は比較相対的な問題なのではと思ってしまいますが。

ただ、そんなニュースを目にすることが多いせいか、
「不器用ですから」とか、「愚直にいきます」とかいう、
いわゆる男性がよく使う決め台詞的なものが、
急速に寒くなっているなと思います。

あくまでも個人的な偏見ですが、
大学1~2年生とか、新入社員とか、若手世代とか、
20代前半くらいの男性陣が雰囲気イケメンを目指して
「自分、不器用なんで」って言っているののでは、と。

なんていうか、「不器用ですから」とでも言えば、
自分の容量の悪さとか能力不足とか、
そういったものがゆるされると思ってるのか?と思ってしまいます。

へらへら笑いながら自分の能力不足を露呈して、
不器用⇒仕方ない⇒ゆるしてください、
っていう言い訳にしか聞こえないというか…

あとは、不器用ですから=俺ってピュアだから
ってよくわからない変換をしている人が多いような気もします。


このふたつの台詞、女性が使っているイメージがまったくなくて、
例えば女性が使ったとしても、冗談っぽいニュアンスじゃない限り、
聞いた方は男女問わず「はぁ?」って思うのでは。
たぶん、女性で使っている人は皆無だと思います。
(例えば手先が不器用とかそういう意味ではあると思う)


もともとスポーツ選手が何かのインタビューで言って、
それが元で広まったような気がしますが、それは全然次元が違う。
言い訳として使っているかどうかが境界なのかもしれません。

女性は泣くからだめ、っていうのはよく聞きますが、
これからはそれに対応するものとして、
男性は不器用さを売りにするからだめ、を提唱したい。
(もしくは、「愚直なのがなんだかんだ良いと思ってるからだめ」)

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と、ここまで書いたところで自分の言葉使いのひどさに絶望しましたが、
ぼんやりと考えたことが仕事に活かせますように…

そして、春にまた増えそうですが、世の若手男子がさわやかっぽい雰囲気で、
「自分、不器用なんで」って似非申し訳なさをまとって言う場面が、
この世から消滅しますように。


ちなみに、珍しくこんなことを考えていたのは、これを読んだことがきっかけ。

*『超欲張り』でいること 【雑誌からみる最近の「なりたい女の子像」】

http://socialgirlslab.com/2014/01/29/yokubari/

そう、女子はもう、「不器用ですから…」とか言ってられないのです。