毎度お騒がせいたします。
「Two Way Communicationによる情報交換」 が基本の恩師(故・高橋 洋)の[ 「以心伝心」をめざして『以信伝心』]は、〝暦(歳時記)〟と〝今月の言葉〟の構成で成り立っています。その 『以信伝心』 第1篇の結びに師が大切にしている彫刻家平櫛田中の言葉 「今やらねば 何時できる わしがやらねば たれがやる 」を紹介しています。 この田中の言葉を胸に私なりの『以信伝心』を2018年9月からスタートを切りました。 少しでも師の志に近づけられればとこの登山を始めました。ご賞味ください。 さて2006年5月号の〝暦(歳時記)〟は次のよう・・・。
1日はメーデー、2日は八十八夜、立春から数えて88日目です。「八十八夜の別れ霜」と言われ、これ以降「霜」の被害が無くなり、種まきをする目安にされています。茶どころでは茶摘みの最盛期をむかえます。3日は改憲か否かが論じられて久しい憲法記念日。朝日新聞の全国世論調査によれば、憲法全体をみて「改正する必要あり」が55%、「必要なし」が32%、また憲法9条1項(戦争の放棄)、2項(戦力の不保持)について両項とも「変えぬ」が42%、両項か一部を「変える」が43%となっています。
さて、茶摘み話もしたいところですが、新元号スタートの日でもあり、昭和天皇・平成天皇と新憲法(1946年11月3日公布、翌’47年5月3日施行)下で、「象徴天皇」としての道を模索して52年。その6割を平成天皇が務めており、イノベイティブな活動は映像を見る限り、皇太子(新天皇)成婚(1959年4月10日)からスタートしておるようで、今年で60年になります。その活動の主意は、『平和主義国家の象徴であり、国民の象徴として開かれた皇室』にあったかと思います。師も「新憲法(戦争の放棄、戦力の不保持)」について、「以心伝心(148篇/12年間)」の中で3度(’06/'10/’16年に)取り上げ、「平和憲法」堅持への願いをさらりと記しています。決して強制せず。
そんな師ですから、現世におられたら改元号(今号)では何を語ったのかなと思います。・・・で、私なりの以心伝心。新元号「令和」を語る前に、過ぎ行く「平成」という元号が果たした役割と響きに愛着を感じ、愛おしくも思えます。因みにググってみると、「平成」は、『史書』『書経』から〝国の内外、天地とも平和が達成される〟という意味だとか。更に「昭和」は、『四書五経』の一つから〝国民の平和及び世界各国の共存共栄を願う〟意味だとか。先の敗戦への「痛恨の極み」と「未来への祈念」であると思います。さてさて「令和」ですが、語源は『万葉集』からとの事ですが、その意味合いは諸説あり、まだまだ定説化はし切れていないように思えます。正に令和天皇(新天皇)の歩む道程(記録)次第かと。
一方、〝今月の言葉〟は、「<木を見て 森を見ず>改め<木を見て 森も見る>」、「<2兎を追うもの 1兎をも得ず>改め<2兎を追って 2兎を得る>」で、更には、「<まことに日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり>『大学』、<志ある者は事ついに成る>『後漢書』、<意なく、必なく、固なく、我(が)なし>『論語』 、<他山の石(たざんのいし)>」 とその解釈は示唆に富みます。師の[「以心伝心」をめざして『以信伝心』 (5月号)]を読み返して戴ければ幸いです。
さて、新時代(新元号)を占う中で、企業(経済)の先行き(先見)というのも喫緊のテーマですが、このような時、師は「大局観」という言葉(見方)を大切にしていました。そこで、平成の日本経済を大局的に著している書籍「平成の経営/伊丹敬之」を見つけましたのでご紹介します。(出典:TOPPPONT/4月号/㈱パーソナルブレーン:橋本忠明)その中で平成の日本経済と日本企業の動きとして、この30年間は「どん底から復活へ」と評して、「①1989年~:バブルが弾け、金融崩壊。②1999年~:企業力回復最中、リーマンショックで再撃沈。③2009年~:輸出中心に回復。」とざっくり説明しています。一方「両利きの経営/オライリー・タッシュマン共著」(出典:同誌)では、成長し続ける企業は、既存の資産と組織能力を深化・有効活用しながら、新規事業を探索・開拓する「両利きの経営」をしていると説いています。
また、田坂広志先生(もう一人の恩師:多摩大大学院名誉教授)は〝現代社会において「生命論パラダイム」が求められるのか〟との問いを立て、その一つの解として〝ネットの世界で活動すると「行動のスタイル」そのものが自然に「生命論的なスタイル」になってゆく〟と説いています。ご興味のある方はこの休みにまず入門書として「未来を予見する「五つの法則」/田坂広志著(光文社)」 を手に取ることをお勧めします。 さあ「令和」のスタートです。