≪ 「以心伝心」をめざして『以信伝心』
(連載3:11月号) ≫ に寄せて(3)
2018年11月19日
毎度お騒がせいたします。
「Two Way Communicationによる情報交換」 が基本の『以信伝心』は、〝暦(歳時記)〟と〝今月の言葉〟の構成で成り立っています。『以信伝心』第1篇の結びに、師が大切にしている彫刻家平櫛田中の言葉 「今やらねば 何時できる わしがやらねば たれがやる 」を紹介し、この『以信伝心』を通して望む 「Two Way Communicationによる情報交換」の長い登山のスタートを切っています。
さて、11月の〝暦〟は、こう紹介されています。
11月は 霜月(しもつき)、霜のおりる月、秋もいよいよ中秋を経て晩秋を迎えます。-以下、割愛-
9月「おわら風の盆;越中」、10月「出雲」、今月は「晩秋」がテーマです。
晩秋の紅葉にちなんで〝奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ秋は悲しき(猿丸 大夫)〟を紹介しています。これは小倉百人一首の秋の代表作(5番歌)です。最近は映画「ちはやふる」が大ヒットして一世風靡した〝ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは(在原業平朝臣)〟(17番歌)が有名です。 因みに(1番歌)は〝秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ(天智天皇)〟です。 皆さんは如何でしょうか。私は師を亡くして5ヶ月。今は〝月みれば ちち“にものこそ 悲しけれ 我が身ひとつの秋にはあらねど(大江 千里)〟(23番歌)ですね。師もまた〝秋は物悲しさがつきまとい、まして晩秋11月ともなるとなおさら・・・〟と語っています。心に手を合わせて〝合掌〟。
一方、我が家でも父の命日が11月にて、お彼岸から暮れの間の丁度中間点11日は墓参り(思い出戻し)の日です。この頃になると父が眠る玉雄山寶泉寺隣接の墓苑では朝夕の冷え込みが進み、空気が澄みきった晴天の朝は、富士山がくっきり雄姿を見せるのも、季節が懐かしさに酔わせる時期です。
続いて師は当月号で〝今月の言葉〟では、本田宗一郎氏の言葉を紹介しております。
<需要はそこにあるものではなく、我々が作り出すものだ>
<まずユーザーの立場に立て、モノ作りの基本は使う立場になりきることだ>
の意を説き、新会社の発展とあるべき姿を近江商人の家訓「三方良し」を示し、「売り手良し(売り手=Pioneer」「世間良し(世間=Society)」「買い手良し(顧客=Customer)」にかけて、PSC(パイオニアソリューションズの略号)の指針として紹介しています。
さて、後先になりますが、下町っ子の師が、11月の暦で忘れてならぬものが、「お酉さま」の紹介です。商売繁盛を祈願し、縁起物の熊手を求める風習に愛着を持って紹介しています。ご自身も訪問を重ねる事、三十有余年。お酉さま通いは「継続は宝」と称する師の真骨頂です。残念ながら、何故か「酉の市」は一度もご一緒せず仕舞いで、とっても悔いが残ります。今年は三の酉(11/25)迄あり、三の酉の年は舵が多いと言われています。そう言えば昨日の明治神宮と言い、不審火が多いのも気になります。
〝歳月人を待たず〟師の言葉の中に、一日一日悔いなく過ごすよう諭され、10年以上前の願いは決して色褪せず、今尚光を放ち、今が正に〝新たな創造〟を成し遂げる時とのお告げのようです。
では、またお会いしましょう。
橋本 郷春