先日、とある喫茶店に行ったら、日替わりのコーヒーが「ニカラグァQGRADE」と書かれていたので、それを頼むことにしました。
30代前半に見える女性店員さんは「はい、ニカラグァQGRADEですね」と注文を取っていきました。 んんん? 今、彼女は「ニカラガ」って言わなかったっけ・・・。
まあ、いいやと思いつつ、しばらくすると、今度は20歳前後の女性アルバイトさんが、「お待たせしました、ニカラガQGRADEです。」と言ってコーヒーを持ってきました。
ええ、ちょっと待って、いくら何でも「ニカラガ」はないでしょう、「ニカラグア」って言ってほしいな、と注文をつけると、逆に変なヒトと思われそうなので、黙って受け入れました。
スペイン語ではNicaraguaと書き、読み方もニカラグア。決してニカラガにはならないはずです。しかし、この世の中、グアテマラをガテマラ(Amebaブログのハッシュタグにも”ガテマラ”というのが存在します!)、パラグアイをパラガイ、ベネズエラをベネゼラと言ったりする人がたくさんいます。もしかすると、ウルグアイをウルガイという人もいるんでしょうか・・・。
ネットで調べてみると、なんと文部科学省のサイトにこのことがしっかり言及されていました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19910207001/t19910207001.html
そこにはなんと、
4 「グァ」は、外来音グァに対応する仮名である。
〔例〕 グァテマラ(地) パラグァイ(地)
注1 一般的には、「グア」又は「ガ」と書くことができる。
〔例〕 グアテマラ(地) パラグアイ(地) ガテマラ(地)
と書かれていたのです。ううううーん! そうだったのかあ。 文部科学省がそうおっしゃるのなら仕方ないのか・・・。
でも、やっぱり腑に落ちない。中南米に行って、ニカラガ、ガテマラ、パラガイ、ウルガイと発音したらかっこ悪いに決まってる。
そもそも外来音を無理やりカタカナにするところに無理があるのです。みんながみんなスペイン語を知っているわけでもないし、ある程度の妥協は必要なのでしょうか。でも「グア」を「ガ」と発音するのは、古い日本で「が」を「ぐあ」と書いていた時代にさかのぼるようで、個人的には非常に抵抗を感じます。
一方、Venezuelaはスペイン語では「ベネスエラ」と発音するのですが、こればかりはスペイン語を話す日本人でも、日常の日本語会話の中では「ベネズエラ」と言うでしょう。野球選手でGonzálezという人を「ゴンザレス」と言うのと同じで、"z"が濁ってしまっても、私個人的にはさほど違和感を感じません。
また、Argentinaは日本語の日常会話で「アルヘンティーナ」と原語に忠実に発音する人はめったにいないでしょう。
つまるところ、どこまでオリジナル言語の発音に忠実にカタカナ表記するか、というのは日本語における結論のない課題なのであり、たとえ原語と異なっていても、悲しくも世間の大多数意見、そして前例に従うのが無難なのでしょう。
次回「ニカラグァQGRADE」を注文する時は、「ニカラーグア」と「グア」の部分をはっきりニ母音で発音してみようと思います。このようなストレスを感じないためには、注文しないのが一番良いのですが、私はこのチョコレートっぽい風味が気に入ったので、また是非ニカラグアのコーヒーを飲んでみたいと思っているからであります。
以上、中南米オタクのつまらないつぶやきでした。

