MASAの音 -2ページ目

千葉ニュータウンフィルさんとの初共演終了!

昨日12月11日、千葉ニュータウンフィルハーモニーオーケストラの演奏会無事に終わりました。

どの曲も大変な曲でしたが、オーケストラの皆さんのお陰で良い響きの演奏ができたかと思います。

シューマンもシベリウスも練習で指揮したことはありましたが、本番で振るのは初めてでいろいろイメージは湧くもののそれをどうオーケストラの皆さんにお伝えして共有できるかというところが最後まで課題でした。

終演後コンサートマスターとお話しした時にその点は話題になり、練習の時にあれやこれやとお話ししたり振り方などで伝えてみましたが、もう少し僕の目指すものを共有できたら良かったのですがと言われてしまったのは僕の反省です。

それでも本番でそれなりに傷はあったけれど良い演奏になったのはオーケストラの皆さんのお陰です。
最後までどうなるかというハラハラの状況のなかでも本番は腹を括って確信を持って音を出してくれたオーケストラの皆さんに感謝です🙇‍♂️

巷でよく(悪口として?笑)言われるのとは逆ではありますが、良い演奏になったのは音を出す演奏者の力、良くない時は指揮者の実力不足だということを肝に銘じてこれからも精進しないとです。

シベリウスの2番は自分で本番をやる時に絶対に試してみたいと思っていた楽譜のちょっとした改変を2箇所試せたのは収穫でした。
どちらもどれくらいやるかという程度の問題はありますが実際にやってみて自分的にはアリかなとは思いました。
これについては録音を聴いてみたり、シベリウスの権威(笑)であられるお師匠様のご意見も伺ってみてまた考えてみたいと思います。

今回千葉ニュータウンオケと共演できることになったのはホルンの渡辺さんとのご縁でした。
渡辺さんはホルンだけでなく団内指揮者としても練習のサポートしてくださったり本当にお世話になりました。またプログラムの曲目解説も読み応えのあるかなりの分量のものを書かれていたのでじっくり読んでみたいと思います。
渡辺さんお世話になりました、ありがとうございました!

またトレーナーとして指揮者の方やプロ奏者の方が合奏や分奏のご指導をしてくださったのも大変助かりました。ありがとうございました!!

今後の活動のための反省や宿題をたくさん得られたうえに、本番とても良い演奏をしてくださりオーケストラの皆さんお世話になりました、本当にありがとうございました!!!
またご縁がありましたらご一緒できたら嬉しいです🎶
皆様お疲れ様でした!

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千葉ニュータウンフィルハーモニーオーケストラ
第31回定期演奏会

2022年12月11日(日)

白井市文化会館 なし坊ホール・大ホール

ウェーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲
シューマン/序曲、スケルツォとフィナーレ 作品52
シベリウス/交響曲第2番ニ長調 作品43
(アンコール)
シベリウス/ロマンティックなワルツ 作品62b

指揮:佐伯 正則

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尾久八幡神社

月一の鎮守さまへのお詣り


オーケストラ・エレティールとのワーグナー祭が無事終演したことのご報告とお礼、そして今後の活動も見守ってくださるようにお願いしました🎶

お楽しみの御神籤は《大吉》
これをエネルギーにこれからも一層が励みます!😊



【オーケストラ・エレティールとのワーグナー祭】

いよいよ今度の日曜日が本番となりました!

重量級なとても大変なプログラムですが、エレティール団員と賛助の皆様が力を合わせて本当に一生懸命練習を積んでくれたので良い仕上がりになってきました。




昨日の日曜日のリハーサルにはハープも合流!
エレティールに初登場となる英子さんの素敵な音色にメンバー一同聴き惚れてしまい入り損ねてしまう人続出でした!😁笑




前日と当日朝の残り2回のリハーサルでできる限りの細部まで最後の磨き上げをしようと思いますので、お時間ありましたら是非9日の午後はティアラこうとうまで足をお運びください!!




そして今回の演奏会の目玉の一つ、山崎太郎先生による曲目解説。
なんと7,000字弱という読み応え抜群の素晴らしい解説を今回の演奏会のために山崎先生が書いてくださいました!
演奏会にご来場いただけた方にのみ配布される解説文ですので、そちらも是非お楽しみください👍




皆様のご来場心よりお待ちしております🎶

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オーケストラ エレティール 第66回定期演奏会
日時:2022年10月9日(日) 
  13時開場 13時30分開演
会場:ティアラこうとう
指揮:佐伯正則
曲目【オールワーグナープログラム】
・歌劇《リエンツィ》序曲
・歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
・歌劇《タンホイザー》序曲
・歌劇《ローエングリン》第一幕への前奏曲、第三幕への前奏曲〜婚礼の合唱
・楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第三幕への前奏曲
・楽劇《トリスタンとイゾルデ》第一幕への前奏曲〜イゾルデの愛の死
(上記記載は演奏曲順)

入場無料ですが入場には必ず事前登録が必要です。
こちら↓から登録をお願いします。
https://www.eltl.org/66th/

また開演時間が13時30分と通常よりも早い時間になってますのでお気をつけください。

Rienzi, der Letzte der Tribunen Ouvertüre 

Der fliegende Holländer Ouvertüre

Tännhäuser und der Sängerkreig auf Wartburg Ouvertüre

Lohengrin Vorspiel zum 1.Akt, Vorspiel zum 3.Akt ~ Treulich geführt

 Die Meistersinger von Nürnberg Vorspiel zum 3.Aufzug

Tristan und Isolde Vorspiel zum 1.Aufzug ~ Isoldes Liebestod


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ノイマン先生お誕生日!

ヴァーツラフ・ノイマン先生、102回目のお誕生日おめでとうございます🎊🎉🎊

MAESTRO Václav Neumann, Všechno nejlepší k narozeninám!!🎊🎉🎊

ヴァーツラフ・ノイマン
1920年9月29日プラハ〜1995年9月2日ウィーン

Václav Neumann
29.09.1920Praha〜02.09.1995Wien









《愛の妙薬》終演!

八ヶ岳音楽祭2022 オペラ公演
ドニゼッティ《愛の妙薬》

無事に終わりました🎶




オペラを振るのは初めてでしたが、公演を無事に終えることができたのはキャスト、合唱団、アンサンブル(ピアノ+管楽器)、スタッフの皆様のおかげです。

特にキャストの皆様とピアノの松岡さんには稽古の時から様々ご配慮くださり、オペラのこと歌のことたくさんのことを学ばせていただきました。
本当にありがとうございました!





ピット仲間のアンサンブルの皆さん(ピアノ+管楽器)、和気藹々と楽しんでくださりとても嬉しかったです🎶
ありがとうございました!




合唱団も最初にお会いした稽古からどんどん磨きをかけていってくれて、本番では最初とは見違えるような歌声を聴かせてくれました!
これからも八ヶ岳音楽祭オペラ公演を盛り上げるべく楽しみながら頑張ってくださいね😊






そして、今回のお声がけをくださった音楽祭主宰で芸術監督の細洞さん
本当にありがとうございました!!
いつも気にかけてくださりありがとうございます。


(この写真は数年前に撮ったものですが😅)


もっといろいろお一人お一人のことをたくさん書きたいのですが、終わってしまったという気持ちと無事に終えられたという安堵感がごちゃ混ぜになってなかなかうまくまとまらないのでまたの機会に・・・

聴きに来てくださったお客様も含め関わってくださった皆様本当にありがとうございました!








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2022年9月25日(日)
八ヶ岳やまびこホール

ドニゼッティ《愛の妙薬》
  
出演者
アディーナ:中野亜維里
ネモリーネ:青地英幸
ベルコーレ:古澤利人
ジャンネッタ:浅川萌瑛
ドゥルカマーラ:平岡基

合唱:八ヶ岳音楽祭オペラ合唱団
合唱指導:前原加奈

ピアノ:松岡なぎさ
フルート:横内絢
オーボエ:菊島栄子
クラリネット:阿部薫
ファゴット:大兼久輝宴
トランペット:橘亮

演出:古澤利人

指揮:佐伯正則

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”八ヶ岳オペラ・スペシャルDay③”

【9月25日八ヶ岳音楽祭《愛の妙薬》公演の大事なお知らせです】


アディーナ役でご出演予定でした、前原加奈さんが体調不良のため降板となってしまいました。


前原さんはアディーナ役だけでなく、合唱指導も務めてくださり、今回の公演を誰よりも盛り立ててくださっていた大事な牽引役のお一人でした。


このようなことになってしまい本当に残念です。

一日も早いご回復をお祈りしております。

またいつかチャンスがありましたら公演をご一緒できたら嬉しいです。


そして本番1週間前というタイミングでアディーナ役を引き受けてくださったのは中野亜維里さん。

奇跡的にスケジュールが空いていて本当に良かったです。

中野さんは7月の杉並オペラで《愛の妙薬》アディーナ役を歌われましたが、中野さんご出演の日に偶然聴きに行っていました。

このようなご縁でご一緒できるとは思いませんでした。


日曜夜の稽古に早速中野さんもご参加くださり、新たなチームのまとまりがすぐにできたように思います。


25日まで皆様よろしくお願いいたします!


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2022年9月25日(日)14:00開演 

八ヶ岳やまびこホール


ドニゼッティ《愛の妙薬》

  

出演者

アディーナ:中野亜維里

ネモリーネ:青地英幸

ベルコーレ:古澤利人

ジャンネッタ:浅川萌瑛

ドゥルカマーラ:平岡基


合唱:八ヶ岳音楽祭オペラ合唱団

合唱指導:前原加奈


演出:古澤利人

ピアノ:松岡なぎさ

フルート:横内絢

オーボエ:菊島栄子

クラリネット:阿部薫

ファゴット:大兼久輝宴

トランペット:橘亮


指揮:佐伯正則


全席自由

前売:2000円 当日:2500円

高校生以下:1000円(前売・当日ともに)


お問合せ・チケット購入

北杜市教育委員会生涯学習課

TEL:0551-42-1373

FAX:0551-42-1124


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ワーグナー三昧

【オーケストラ・エレティール秋のワーグナー祭り】

オーケストラ・エレティールとの演奏会本番まであと3週間となりました。

リヒャルト・ワーグナーの序曲と前奏曲ばかりを並べた重量プログラム(僕の体重のことじゃないですよ😝笑)の今回の演奏会、オーケストラメンバーと共に頼もしい強力なエキストラの皆さんのお力もお借りして、7月からリハーサルを重ねていい響きに仕上がってきています🎶

演奏だけでなく、当日配布のプログラムの解説を日本ワーグナー協会理事でドイツ文学およびドイツのオペラがご専門の山崎太郎先生(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)に書いていただけることになり、演奏会当日の会場ではより深くワーグナーの世界に浸っていただくことができると思います。
こちらもどうぞお楽しみください。

是非ワーグナーの世界を堪能しに10月9日(日)はティアラこうとうまで足をお運びください。

入場無料ですが入場には必ず事前登録が必要です。
こちら↓から登録をお願いします。
https://www.eltl.org/66th/

また開演時間が13時30分と通常よりも早い時間になってますのでお気をつけください。

皆様のご来場お待ちしてます!😊

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オーケストラ エレティール 第66回定期演奏会
日時:2022年10月9日(日) 
   13時開場 13時30分開演
会場:ティアラこうとう
指揮:佐伯正則
曲目【オールワーグナープログラム】
・歌劇《リエンツィ》序曲
・歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
・歌劇《タンホイザー》序曲
・歌劇《ローエングリン》第一幕への前奏曲、第三幕への前奏曲〜婚礼の合唱
・楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第三幕への前奏曲
・楽劇《トリスタンとイゾルデ》第一幕への前奏曲〜イゾルデの愛の死
(上記記載は演奏曲順)

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八ヶ岳音楽祭2022 《愛の妙薬》

11日(日)は9月25日本番の八ヶ岳音楽祭《愛の妙薬》公演のソリスト・合唱・管楽器メンバー合同の稽古でした🎶












稽古の合間にみんなで揃って撮影🎶






そしてチラシには間に合わなかったのですが、今回の公演は
ピアノだけでなく、フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・トランペットの5人の管楽器の方も演奏に加わっていただくことになりました!

フルート:横内絢
オーボエ:菊島栄子
クラリネット:阿部薫
ファゴット:大兼久輝宴
トランペット:橘亮


(大兼久さんはこの日はお休み)



本番まであと2週間
さらに皆さんと一緒に盛り上げていきますので、25日はぜひ八ヶ岳やまびこホールまでお越しください!!




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2022年9月25日(日)14:00開演 
八ヶ岳やまびこホール

ドニゼッティ《愛の妙薬》
  
出演者
アディーナ:前原加奈
ネモリーネ:青地英幸
ベルコーレ:古澤利人
ジャンネッタ:浅川萌瑛
ドゥルカマーラ:平岡基
合唱:八ヶ岳音楽祭オペラ合唱団

演出:古澤利人
ピアノ:松岡なぎさ
フルート:横内絢
オーボエ:菊島栄子
クラリネット:阿部薫
ファゴット:大兼久輝宴
トランペット:橘亮

指揮:佐伯正則

全席自由
前売:2000円 当日:2500円
高校生以下:1000円(前売・当日ともに)

お問合せ・チケット購入
北杜市教育委員会生涯学習課
TEL:0551-42-1373
FAX:0551-42-1124

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【演奏会のご案内】オーケストラ・エレティール第65回定期演奏会

4月16日(土)のオーケストラ・エレティールとの演奏会のご案内です。

今日は選曲について書こうと思います。
本文は演奏会情報のあと続けます。
(選曲について書くなんて野暮かなぁと思いましたが、せっかく考えたプログラムなので皆さんに知ってほしくて勢いで書いてしまいましたがかなり長文になってしまいました😝最後までお読みいただけると嬉しいです😊)

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オーケストラ・エレティール第65回定期演奏会
日時:2022年4月16日(土)13時15分開場 14時開演 
会場:IMAホール(光が丘)
指揮:佐伯正則

ウェーバー 歌劇『オイリアンテ』序曲 作品81(J.291)
C.Weber  “Euryanthe” Ouvertüre op.81 J.291

メンデルスゾーン 歌劇『異国よりの帰郷』序曲 作品89
F.Mendelssohn Bartholdy “Die Heimkehr aus der Fremde” Ouvertüre op.89

ゲーゼ スコットランド序曲『高地にて』作品7
N.W.Gade  Schottische Ouvertüre  “ Im Hochland ” op.7

シューマン 交響曲第2番 ハ長調 作品61
R.Schumann   Symphonie Nr.2 C-Dur op.61

入場無料ですが事前登録制となっています。
事前のご登録がないと入場できません。
ご登録は下記のサイトから4月14日(木)までにお願いします。

ご登録はこちら↓
https://www.eltl.org/65th/



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今回の選曲は、オーケストラからシューマン交響曲第2番をご提案いただきこの曲をメインに据えるというところからはじまりました。

以前からライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の公式サイト内にあるゲヴァントハウス管のコンサートプログラムアーカイブ(アルヒーフ)をちょくちょく見ていたこともあり、せっかくだからシューマン交響曲第2番が作曲・初演された頃のライプツィヒの状況を参考に時代的にまとまりのあるプログラムをつくってみようと考えました。

① ウェーバー 歌劇『オイリアンテ』序曲 作品81(J.291)
まず最初に決めたのがオープニングを飾るこちらの曲。
選んだ理由は、シューマン交響曲第2番がライプツィヒでメンデルスゾーン指揮により初演された時、この曲がやはり演奏会の最初を飾ったこと。
また演奏会のオープニングに相応しい華やかな曲であり、そして楽器編成的にもちょうど良かったということもあります。
選曲した時点では、シューマンとウェーバーの繋がりはないと思っていましたが、選んだ後に山崎太郎先生が翻訳した《アドラー著「シューマンとその時代」西村書店》をしっかり読み込んだところ、シューマン本人との繋がりはないものの父親が音楽の才能を表しはじめ芸術家になりたいというロベルトの考えを応援してウェーバーに手紙で連絡を取り、弟子として受けいれてもらう承諾を得ていたという繋がりがあったことを知りました。これは残念ながらシューマン16歳の1826年にウェーバーがロンドンで客死してしまったので弟子入りは実現しませんでした(ちなみに芸術家になることを応援してくれた父親アウグストも1826年に結核で亡くなってしまいます)が、そういう繋がりもあって交響曲第2番の初演時に同じプログラムで演奏されたというのはより感慨深いものがあります(ただ、当時のゲヴァントハウスの記録を見ると「オイリアンテ」序曲やアリアはかなりの回数演奏されているので、オーケストラにとって慣れていた、メンデルスゾーンが好んでいた、聴衆の受けが良かった、などの理由でたまたま一緒に演奏されたというだけかもしれません😅笑)

② メンデルスゾーン 歌劇『異国よりの帰郷』序曲 作品89
交友関係があり初演時に指揮をしたメンデルスゾーン(ただ初演時の感情のもつれでその後2人の関係は悪化してしまいますが・・・)の曲も入れたいと考えました。
もっと時代的にうまく当てはまるメンデルスゾーンのライプツィヒ時代の曲の方がよかったかもしれませんが、今回の参加メンバーの乗り番を考慮するとウェーバー・メンデルスゾーンともう1曲必要になることもあり、同じような編成の曲が並ぶよりは、この曲がtimp無しの2管編成で、楽曲構成がとてもオシャレで終わり方がチャーミングなこと(これも選んだ後に知りましたが、この終わり方を若き日のR・シュトラウスが評価したそうです)もあり選びました。
最近アマチュアオーケストラでも少しづつ取り上げられはじめていますがなかなか聴けないメンデルスゾーンの秘曲を、交響曲でいうメヌエットやスケルツォ楽章的な曲としてお客様にもリラックスして聴いていただければと思っています(演奏は大変難しいのでメンバーは気を抜けませんが😅笑)

③ ゲーゼ スコットランド序曲『高地にて』作品7
メンデルスゾーンのところでも書きましたが、今回の参加メンバー的に上記2曲だけでは乗り番が足りない、そしてそれに合致する曲はとなった時にこちらの曲が思い浮かびました。
編成的にうまくハマったというだけでなく、今回のコンセプトにも合致する曲で、この曲もゲヴァントハウス管弦楽団で初演されています。シューマン交響曲第2番より2年早い1844年11月25日に作曲者本人の指揮で初演されています。
それとシューマンとゲーゼを組み合わせたかったもう一つの理由は2人の関係。いままで何度かヨーロッパに行った時にライプツィヒのメンデルスゾーンハウス、ライプツィヒのシューマンハウス、そして生地ツヴィッカウのシューマンハウスなどいくつかの博物館を見て感じていた、ゲーゼといえばと名前の出てくるメンデルスゾーンよりも、シューマンとの接点の方がたくさんありそうだなぁという個人的な思いでした。
もちろん才能を見出してくれて世に紹介してくれたメンデルスゾーンは大恩人だと思うのですが、シューマンハウスにあるゲーゼ関連の資料の多さ、そしてここ最近読み漁っているシューマン関連資料・ゲーゼ関連資料そのどちらにもシューマンがゲーゼの才能を認めてそして叱咤激励していたことが書かれているのを見ると、この2人の曲を一緒に演奏する意義があるように思います。
ちなみにシューマンはデュッセルドルフの音楽監督就任演奏会のプログラムおいて“自らの芸術信条を表明するプログラム”(前述のアドラーの本より)を組んでいますが、そのなかにゲーゼの曲も選んでいます(もちろんメンデルスゾーンの曲も)
その一方で親称で呼び合っていたのに1844年にシューマンがゲーゼのことを“Sie”と改まって手紙に書きはじめたという記録がシューマンの家計簿(の編者注釈)にあったりもします。(時期的にゲヴァントハウスのメンデルスゾーンの代理指揮者が自分ではなくゲーゼが選ばれたことに関係すると思われます。シューマンの人間臭さが感じられるエピソードですね😅)
そのような背景とは別に、曲そのものも『オシアンの余韻』・交響曲第1番とライプツィヒで順調に評価されていたゲーゼが、交響曲第2番があまり芳しくなく評価されず低迷しそうになったところをこの『高地にて』で再び再起しようと意気込んで作曲したこと、また本人のその強い再起への想いが曲の中に込められていることがゲーゼ解説本に詳しく説明されていて、デビュー当初の『オシアンの余韻』・交響曲第1番がとかく注目されがちなゲーゼの音楽人生にとって想像以上に大事なポイントとなる曲であることもわかり、今回その想いも伝える演奏をしたいと思っております。

以上が前半のプログラムの選曲意図や演奏への思いです。

個人的な話になりますが、シューマン交響曲第2番はシューマンの交響曲の中で唯一手がけたことのない曲で、ズッと避けてきた曲でもありました。一度だけあるアマチュアオーケストラの練習で一部の楽章を振らせていただいたことがありますが、いま思うと恥ずかしいくらい何も曲のことをわかっていない状態だったと思います。今回オーケストラからご提案いただいて、このように深く勉強する機会をもらえて本当に良かったです。
そしてシューマンにからめて前半のプログラムをこのように組むことを承認してくださったのも本当にありがたく思っております。

乗り番上の問題だけでなく、演奏時間的にも前半2曲だけでは少し足りない感じもあり、今回序曲3曲に交響曲というプログラムになりました。
実は今秋の演奏会もエレティールさんとご一緒させていただけることになっていて、序曲3曲に交響曲というのは少し曲数が多いかなと感じるけれどもチャレンジしてみようということになったのは、秋にもつなげるという意図も密かにあります。
秋のプログラムはまたおいおい発表されると思いますが、まずは16日に足をお運びいただけると嬉しいです。

長文を最後までお読みくださりありがとうございました♪
16日、光ヶ丘IMAホールにてお待ちしております!

ノイマン先生生誕100周年

ヴァーツラフ・ノイマン先生、100歳のお誕生日おめでとうございます!

Václav Neumann 
(29 September 1920 – 2 September 1995) 

敬愛する先生の音楽(実演)に、わずかではありましたが接することができたことは大きな幸せであり財産です♪

この良き日が先生の御魂にとって素晴らしい1日でありますように!



ノイマン先生がスラブ舞曲全曲を指揮された1990年11月9・10日のNHK交響楽団第1124回定期公演Cプログラムの初日の終演後に書いていただいたサイン