マタイ 14章


1~12節 ヘロデによってバプテスマのヨハネが殉教する

ヘロデは、兄弟ピリポの妻ヘロデヤを妻としていた。
→ 自分の兄弟の妻と結婚するのは罪である(レビ記18:16)

バプテスマのヨハネは、ヘロデの罪を責めていた。
ヘロデはヨハネの教えを悩みながらも聞いて、ヨハネを保護していた(マルコ6:20)
→ 真理の光を喜んでも、光のもとに来なければ暗闇に落ちて行く

ヘロデヤの娘の踊りの褒美にバプテスマのヨハネの首を与えた
→ 神様を恐れることより、自分の誓いを優先した結果、大罪を犯すことになった。


※パリサイ人、律法学者たちは姦淫の女を捕らえたが、ヘロデの罪を訴えることはしなかった。(ヨハネ8章)


13~21節 5000人の給食

イエス様はバプテスマのヨハネの死を聞いて、一人で寂しいところに行かれた。
しかし、群衆はイエス様のあとを追った。

イエス様は、群衆をあわれんで病人たちをいやされた。
→ イエス様は、ご自分のことより群衆のことを優先された。

五つのパンと二匹の魚を増やして、群衆に食事を与えられた。

ヨハネの福音書6章では、五つの大麦のパンと二匹の小さい魚は少年が捧げた。
→ わずかでも神様に捧げるなら、それを用いて下さる。

余ったパン切れを集めると12のかごがいっぱいになった。
→ 神様の恵みは余りある。

男だけで5000人
→ 女、子どもを含むと1万人以上になる


22~23節 山でひとり祈られる

弟子たちを舟に乗りこませて、向こう岸に向かわせた。
ご自分は、群衆を解散させて、祈るために山に上られた。

※ヨハネの福音書6章によれば、パンで満足した群衆はイエス様を王にしようとしたので解散させた。
群衆は地上の幸福を与えてくれる王を求めていた。
神様の与えようとしている幸福とは異なる。


24~33節 湖の上を歩いて弟子たちの舟に来られる

強風のために弟子たちの舟は前に進まなかった。

夜明けが近づいたころ、イエス様は湖の上を歩いて弟子たちのところへ来られた。
※夕方に出発して明け方まで漕いだが、4~5キロメートルしか進まなかった(ヨハネ6:19)

弟子たちは「幽霊だ」と言って恐れた。
イエス様だとわかると、ペテロが水の上を歩いてイエス様のところへ向かった。

ペテロは強風を見て、沈みかけた。
→ イエス様から、試練に目を向けると信仰の破船に会う。
 イエス様に目を向けると回復する。


ペテロは水の上を歩いたが、イエス様は湖の上を歩いた。
→ イエス様は、湖全体(すべてのもの)を支配している。

二人が舟に乗り込むと、風はやんだ。
→ 舟に乗って湖を渡る弟子たちは、クリスチャンの地上の信仰生活

イエス様は山で弟子たちのために祈る姿は、天でクリスチャンのために祈っている姿

イエス様が弟子たちのところに来る姿は、再臨の型


34~36節 ゲネサレの地におけるいやしのみわざ

信仰をもって近づいてくる人たちの病をすべていやされた。

※ゲネサレの地が、墓場に住んでいた狂人のゲラサ人の地だとしたら、その時には、イエス様に立ち去って欲しいと願っている。
悪霊から解放された人が伝道したので、ゲネサレの地の人たちがイエス様を歓迎した。