マタイ 13章

12章でユダヤ人が主を拒んだ(マタイ12:24)ために、13章でたとえ話をされた。

七つのたとえ話は、神様の人類に対する計画(奥義)を示している。


1~9節 種まきのたとえ

イエスは家を出て
→ 「家」はユダヤ民族を示している。
 「出て」は祝福がユダヤ民族から異邦人へ向かうことを暗示している。


10~17節 たとえによって語られる理由

たとえ話は進んで耳を傾ける者には啓示だが、反対する者には真理を覆い隠す。


18~23節 種まきのたとえの説明

福音に対する四種類の態度

種蒔き・・みことばが蒔かれる

鳥が持ち去る
→ みことばを受け入れないと、悪魔がみことばを持ち去る。

土の薄い岩地に落ちた
→ 困難や迫害で実を結ばない

いばらがふさぐ
→ 世の心づかいと富によって実を結ばない

良い地に落ちる
→ みことばを悟って実を結ぶ


24~30節 毒麦のたとえ

毒麦・・悪魔がにせ信者を起こす。

毒麦は人々が眠っている間に蒔かれる
→ 信仰が眠るとにせ信者が教会に入って来てもわからない

「目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。男らしく、強くありなさい。」
(Ⅰコリント16:13)


31~33 からし種とパン種のたとえ

からし種・・にせ教会の表面的な繁栄(外側)

空の鳥(悪魔)が住み付く

※鳥はみことばを持ち去る(4節)


パン種・・にせ教会の腐敗した教え(内側)

女が間違った教えをする。テアテラの教会のイザベル


36~43節 毒麦のたとえの説明

本当の信者とにせ信者の区別が付かない状態が世の終わりまで続く



御使いも見分けることが出来ない。


44~46節 畑に隠してある宝と高価な真珠のたとえ

キリストが畑(この世界)を買い取ることによって、隠された宝(イスラエル民族)をご自分のものとされる。

キリストが真珠(教会)を買い取る。真珠は海(異邦人の世界)で造られる。

※宝と真珠を買うのは信者ではなくキリスト


47~52節 魚を囲み入れる網のたとえ

キリストが世の終わりに裁きを下す。


53~58節 ナザレ帰郷と再度の拒絶

以前、主イエスを拒絶したナザレ(ルカ4:29)を訪問する
→ 主イエスの憐み

「この人は大工の息子ではないか」
→ 偏見が真理を妨げる

再び、主イエスを拒絶する。

主イエス様がナザレに戻ってくることは無い。




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※マタイ13章とともに、レビ記23章の七つの祭り、黙示録2~3章の七つの教会も神様の計画を示している。

レビ記23章
①過ぎ越しの祭り→十字架
②種を入れないパンの祭り→聖潔
③初穂の祭り→キリストの復活

④ペンテコステ→教会の誕生

⑤ラッパの祭り→イスラエルの信仰の目覚め

⑥贖罪の日→イスラエルの悔い改め

⑦仮庵の祭り→千年王国

黙示録2~3章
①エペソ→愛がなくなる。使徒時代の終わり頃
②スミルナ→10日間の苦しみ(迫害)。2世紀から4世紀半ば
③ペルガモ→ニコライ派の教え、バラムの教え。コンスタンチン帝のころ(350年頃)
④テアテラ→イゼベル。ローマ教会時代(千年頃)
⑤サルデス→死んでいる。新教(儀式的教会)の頃。ルター、ノックスの後。

⑥フィラデルフィア→試練の時、守られる。(1800年頃)

⑦ラオデキヤ→なまぬるい(現在)