マタイ 6章


1節 偽善に対する戒め

善行を人に見せるために行うと、天で報いは受けられない


2~4節 施しについて

自分の前でラッパを吹く
→ 人に褒めてもらうことが目的

※当時、貧しい人に施しをする時に実際にラッパが吹かれたようです。

施しをするときは、人に知られないように密かに行う
→ 隠れたところで見ている神様が報いて下さる。


5~15節 祈りについて

人々に見せるための祈りは、神様から報いはない

祈る時には、家の奥の部屋で密かに祈る。
→ 隠れたところで見ている神様が報いて下さる。

同じことばをただ繰り返すだけの祈りは意味がない
異邦人の祈りと同じ(偶像礼拝者の祈り)
→ バアルの預言者たちは、同じことばを繰り返した(Ⅰ列王記18章)

※「主の祈り」を覚えて、繰り返すだけの祈りは意味がない。


神様は人の必要を知っておられて、与えられる。
→ 祈りは、礼拝と神様との交わりが目的
  神様のみこころは聖書によって知る
  ダニエルも聖書を調べて、バビロン捕囚が70年だと知った(ダニエル書9:2)


主の祈り(9~13節)

正確には、「弟子たちの祈り」
→ ヨハネ17章の祈りが、「主の祈り」


弟子たちにどのように祈るかを教えてくれた。

文字通りに祈ることではない。
祈りの内容と優先順位を教えてくれた。
①神様の御名があがめられるように
②御国(神様の支配する国)が地上で実現するように
③日ごとの糧を与えて下さるように → 自分の必要は優先順位の3番目
④罪の赦しを求める
 ※今は、イエス様が十字架で、我々の罪を赦して下さったので、他の人の罪を赦さないといけない。
⑤試みにあわせないで、悪からの救いを求める


16~18節 断食について

断食も人に知られないように行う

※断食とは、世の楽しみを捨てて、神様だけに心を向ける行為


19~24節 財産について

地上に宝を蓄えることは空しい
宝は天に蓄えなければならない。

あなたの宝のあるところに、あなたの心もある
→ 地上のことに関心のある人は、地上に宝を蓄える
  天に関心がある人は、天に宝を蓄える


心の目が開かれていないと、地上のことしか考えられない。
→ 暗闇を歩んでいる

神と富とに仕えることは出来ない


25~34節 衣食について

衣食は肉体のからだに関係すること
からだより、まことのいのちのことを考えないといけない

空の鳥を見なさい(26節)は、ルカの福音書12章24節では「カラスのことを考えなさい」

※神様は「獣に、また、鳴くカラスの子に食物を与える方。」
 (詩篇147篇9節)


衣食は神様が備えてくれるので、まず神の国と神の義を求めなさい。


明日のことまで心配しなくてもよい。

「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。
神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
(Ⅰペテロ 5章7節)